7*ドライブ_13 years old ページ10
9 years ago_____
「ん」
部屋を出た途端に差し出されたヘルメット。
「えっと……。ありがとう？」
1年経った今日から軟禁生活が終わるということで、ピンガに部屋から出てこいと言われた私は、言われた通りに扉を開けたわけなんだけど…。
「……お祝いの贈り物、かな…？なんか気を遣ってもらったみたいでごめんね」
「な訳あるか。一人で単車にも乗れねぇやつにメットあげて何になんだよ」
渡してきたのはそっちじゃん！と言う前に頭にすっぽりヘルメットを被せられた。
「出るぞ」
「っえ、出るってどこに…！」
「来れば分かる」
「もう、待ってよ…！」
また自分だけさっさと歩き始め、置いていかれそうになる。
…本当に強引なんだから。
そう思う反面、ようやく自由に外に出られるようになったのだと、心が躍った。
・
ものすごい音を立てて走り出したバイクに、目ん玉が飛び出そうになる程びっくりした。
ピンガの後ろから落っこちてしまうのではないかとヒヤヒヤする。
「ピンガっ…！怖いっっ！！！
もっとスピード落としてよ…！」
「何だって？聞こえねぇよ」
少し振り返りながらそんなことを言うもんだから、"前！前！"と私が言う羽目になり。
おかしそうにゲラゲラ笑ってるけど、よくそんな悠長に運転できるな…。
「ねぇ！私落ちそうで…っ、」
「だから大丈夫だっつってんだろ。
あとこれ以上スピード落とせねぇんだよ」
「(さっきから聞こえてるんじゃん…？！)」
怖くて怖くて周りの景色なんて見ていられなくて、ピンガの背中に顔を埋めると、腰に回していた手に急に触れられた。
突然の出来事にまたびっくりして、反射的に腰から手を離しそうになった。
「バカっ…手、離すな」
「…！」
腕をがっちりホールドされ、更にきつく腰に巻きつけられた。
不意に心臓がきゅ、と痛くなって、脈がどんどん速くなっていく感じがした。
「飛ばすからしっかり捕まってろ」
「っぅえ？！ちょ、ストップぅぅぅぅ！！！_____」
一瞬ときめき？かけたけれど、そんな暇もなくバイクはまた音を立ててスピードを上げた。
・
「…もう二度とバイクなんて乗らない…」
唸りながら芝生に座っていると、横から飲み物を差し出された。
「乗らねーと帰れねぇぞ。
ま、置いてかれたいなら別だけどな」
「……いじわる」
「はっ、」
また面白そうに笑う顔を見ていると、でもまあバイクも悪くないかと思えた。
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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです！！ (11月27日 19時) (
レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます！嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは！ご返信が遅くなりすみません…！（ ; ; ）ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…！一旦はこの状態でいこうかと思います！ (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい！続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…！どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚葉 | 作成日時：2023年9月17日 22時
