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3*組織とは ページ6




「_____ん、これやる」

「……」


私のお皿にコロンと乗せられたプチトマト。

"お前好きだろ"と言わんばかりにふんぞり返ってるけど、誰がどう見ても自分が苦手だからお皿に乗せて来たのは明白で。


「ねえ、ちょっと…自分が苦手なだけじゃん」

「あ?お前トマト好きって言ってただろ。
だから仕方なくくれてやってんだよ」

「はいはい」


言い返しても更に言い返してくるのはもうこの数ヶ月で学んだため、いつも私が折れてあげてる(・・・・)


「だいぶ慣れたみてぇだな、組織(ここ)で暮らすのに」

「…うん、まあ…」


いやいや慣れざるを得ないと言った方が正しい気もするけど。
ピンガ曰く、私は一年間はほとんど勝手に外には出られないようになっていて、ピンガの目の届く範囲での動き、決められた学校に通うのに必要な動きだけしか許されていないらしかった。

そしてピンガは、誰も聞いていないのに、もしも誰かに命を狙われた場合の対処法とか、今後私がパソコンを使ってどうやってデータを処理していくかとか、自分達組織のこととか…そういったことを日々教えてきた。


「…コードネームがある人って、少ないんだよね…?」

「ああ、そうだ」


水を飲んだピンガはそのままテーブルに肘をつき手に顎を乗せ、私に目をやった。


「じゃあ、若くしてコードネームをもらってるピンガは、すごいんだね」

「まあでも、間違いなくAもその候補だけどな」

「…私も…?」

「そもそも決められた学校に行くように上から指示されてる上に、コードネームがある俺と組まされてんだ。

その時点で間違いなく候補筆頭だな」

「…へえ、そういうものなんだ」


まだ全てを分かったわけじゃないし、到底全てを理解できる気はしないけど、悪いことをしている組織ってことだけはよく分かった。

 
「…もしも私が逃げ出したら、ピンガは私を殺すの?」


数ヶ月間ずっと気になっていたことを聞き、お皿に落としていた目線を恐る恐る上げた。

…顔色ひとつ変えずにいつも通り冷静な顔をしていた。
自分の右手でピストルを作り、私の額に持ってくる。
何を言うわけでもなく、ただニヤリと口角を上げた。

 
「(……殺すってわけね)」


仮にも数ヶ月毎日一緒にいるのに、少しも情など湧きはしないのだろう。

この人はこんな人だと分かっているけれど、改めてとんでもない人たちに連れ去られたものだとため息がついて出た。

4*意外な一面→←・



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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時

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