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「(……寝れねぇな)」
 

寝返りを打ってもまた、あの日のAの表情(かお)が浮かぶ。…数日前の、アイツの。


"…本当の名前、知りたい。

…まだ、聞いたことない、し…"

"知りたいの…ピンガのことは、全部"


無意識なのか何なのか、人の気も知らず、いつも突拍子のないことばかりを抜かす。
他にも挙げ出したらキリがない。
俺といる時にところ構わず寝落ちする。
何の躊躇いもなく自分の部屋に入れと言い、自分も俺の部屋に入りたいなど危機感のない馬鹿げた発言をする。

……まあ、色んな意味で俺の部屋には入れたことねぇが。

何にせよ、Aは年々自分の前で無防備になっていた。


「(……鈍感女…)」


何故か苛々とし余計寝付けなくなり、アイツのせいだと思いながら、寝ていても起こしてやろうと枕のそばにあるスマホに手を伸ばそうとした。


"ピンガ…っ、"


「……」


名前を呼ばれた。


"助けて…"


…Aが自分に助けを求めていると。


途端に体中が殺気立ち、ベッドから飛び降りた_____




























頭がズキズキする。

情報を思い出すために頭を使った時の痛みとは違う。
…何か薬品を嗅がされたからだと。


「_____いつもあのピンガがいるから手は出せなかったが、ラッキーだったな。見た目は良いし、スタイルもまあ悪くない」


目を閉じたまま会話を聞いていると、不意にピンガの名前が出てきて、冷や汗がどっと出てきた。

…お願い。ピンガには、手を出さないで…。


「バレたらやばいんじゃねーか…
コードネームこそ無いものの、それは自分が拒んでるだけで…
ジンや上のお気に入りだって_____」


…誰が誰のお気に入り…?
ジンは私のこと、出会った時から大嫌いよ。
 
…そんなことより、子どもじゃないんだから、今から何をされるのかってことくらい分かる。
何人いるかは分からないけど、多分…私は今から、まわされる。

どうしよう……僅かに手を動かしてみても、鎖で繋がれている。
足は自由だけど、手が繋がれていては逃げ出すこともできない。


「_____お前、さっさと起きろ!」

「いたっ、」


髪を引っ張られ、無理矢理顔を持ち上げられた。

もう取り繕えなくて目を開けると、数えるだけでも5人の男がそばにいた。…誰一人顔を見たことも無ければ、名前も知らないから、多分末端の構成員だろうと_____

・→←27*事件



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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時

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