22*変化 ページ35
「おはようAちゃん」
「あ、リクくんおはよう!」
スリッパに履き替えて教室に向かっている時、いつものようにリクくんが話しかけてくれた。
友達になってから1ヶ月ほど経ち、私のことも名前で呼んでくるようになった。
「左腕と右足、固定外れたんだね」
「そうなの…!今日ようやく自由になれたよ。
まだ少し足を引きずっちゃうけど…」
「そっかそっか。でも治ってきてるみたいで良かったよ」
ニコッと笑う顔は、相変わらずとても優しい。
元々はピンガに同世代の友人ができて欲しいと願ってのことだったけど、いつしか私もリクくんに心を開くようになっていた。
…まあ、肝心のピンガは全く心を開いてないけれど…。
・
いつからか、毎日夕飯も一緒に食べるようになっていた。
「ねえピンガ、またこんなに残して…
体に良くないから偏食しちゃダメだって、いつも言ってるじゃん」
「へーへー」
ご飯をほとんど食べない所は、3年経っても全く変わっていない。
そして、めんどくさそうに返事をする所も。
「ピンガはこんな感じなのにどうして成長するんだろうね」
「心配すんなよ、お前も立派に成長してるから」
「えっ、ほんとに?」
「ああ」
隣に座っているピンガのその顔を見ると、口角を上げてそのまま私の頬をムニッと摘んだ。
「……ねえ、それって…私が太ったって言いたいの?!」
てっきり珍しく褒めてもらえたのかと思ったのに。
「ふはっ…」
面白そうにお腹を抱えて笑うから、何だか恥ずかしくなって。
"もう知らない"とそっぽを向くと、"悪かったって"といつものように子どもにするみたいに頭を撫でられた。
「_____Aちゃんとピンガさんって本当に仲が良いよね」
「え、?…はは、そうかな…」
リクくんのその声で、そういえば今は3人でいたんだったと。
それに、私がこうしてピンガと話してしまうから、いつまでもピンガはリクくんに心を開かないのかもしれない…不意にそう思った。
「ごめんリクくん!たまにはピンガと2人で話したいよね?
私もう今日は部屋に戻るから、あとは2人でゆっくりしてね!」
「えっ、ちょっとAちゃん_____」
食器を持って席を外し、少し離れた後にピンガにグッドサインを出すと、呆れたようにため息をついた。
"お人好し"
そして最後に口パクでそう言ったのが分かった。
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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時