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20*交わることはない ページ31




「_____優しい子なのね」


Aを医務室まで運びそばでしばらく様子を見ている時、ベルモットが部屋に入ってきた。


「彼女、自分の身をちっとも顧みず自分を組織(ここ)まで攫ってきた人間を助けるだなんてね」


元々自分とAが対極にいる人間だということくらい、出会った時から分かっていた…筈だった。


「…まさかここまで(アク)がない人間とはな。
たく…少しくれぇ大人しくできねぇのかよ、お前は」


…毎度毎度、お前の見張りをしている俺の身にもなれっての。


「…ふ…能天気な奴」


それでも、こんな状況にもかかわらず安心したように眠るAを見ると、笑いすら出てきた。
 














「…ピンガ。貴方、何か"考え"があるんでしょ?」


立ったまま彼女を見つめる背中に問いかけると、ゆっくりと振り返った。


「あ?何のことだよ」


何を言われてるか全く分からないというような表情で。
あくまでシラを切るらしく。

…その表情(かお)を見ると、その徹底した態度をきっと変えざるを得ない言葉をかけたくなった。


「彼女は能天気なんかじゃなくて、きっと貴方のこと…」

「…それ以上言うな」


…ああ、今にも人を殺しそうな鋭い()

あの子のそれとは、全く違う。


「…俺とAは、一生交わることはねぇよ」


まあ確かに、あの子の光の部分はこちら側にいても廃れることがないくらいだものね。


「そもそも、関係のないお前に話すことなんてねぇけどな」


…でもきっと、ピンガなりに守ろうとしてるのだと。


「あら、関係なくないわよ。

彼女は私のエンジェルだからね」

「…は?コイツはどう見ても"エンジェル"ってツラじゃねぇだろ」

「ふ…まあ何とでも言いなさい」


近づいてAの頬にキスを落とすと、"相変わらず変な女"と呆れた様子で。


「じゃあね」


私は私のやり方で、必ずこの子を守るのだから_____



















「(ピンガ…?)」


目を覚ますと、壁に寄りかかった状態でそばの椅子にピンガが座っていて。
よほど深い眠りについているみたいで、全く起きる気配がない。

体中痛いけれど、そばにいてくれることがとても嬉しくて。
……起き上がり、何とか手を伸ばしその頬に触れる。


「……」


…自分のしてしまったことに急に恥ずかしさを覚え、急いで布団に潜りまた目を瞑った。

















「(………バカ女…。
……起きてるっての…)」

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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時

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