19*大ケガ_15 years old ページ29
_____7 years ago
今日は、ウォッカ、ベルモット、そしてピンガとの任務の日。
私とピンガがデータを収集、ウォッカとベルモットが援護に回るというもので。特に何事もなく、順調に、淡々と終わりに近づいていた。
「撤収だ。A、荷物は全部持ったか?」
「えーと…うん!持った!」
「なら行くぞ」
頷いたウォッカと共に、ピンガとベルモットと落ち合う予定の場所まで向かう。
ウォッカは、主要メンバーの中で一番年下の私のことを心配してくれているのか、意外と世話を焼いてくれて。
本人の前では口が裂けても言えないけど、ジンと一緒の時よりも緊張感が一千倍くらい違う。
故にウォッカの前では割と気を張らずにいられる。
「_____Hi,順調にデータは盗めたかしら?」
「うん、大丈夫だったよ。ベルモットもピンガも怪我はない?」
「ええ、
「それなら良かった」
さっきから言葉を発さない、ベルモットのやや後ろに立つピンガの方を見ると、目で"早く"と言われた。
これは"隣に来い"という意味。
…て、目だけで何て言ってるのか分かってくるなんて。
伊達に毎日一緒にいるわけじゃないな。
苦笑いしながらピンガの隣に行こうと踏み出した時、耳が僅かな音を拾った。
立ち止まり、耳に全神経を集中させる。
「……」
…足音…
「…A?」
3人が不思議そうな顔して見てきた瞬間、"カチャリ"と音がした。
「…伏せて…!!!」
私より少し前に居て振り返る3人の後ろ…正確には後ろの高い位置から、誰かが銃口を向けている…そう直感した時には、一番危ない所にいるベルモットをはじめとする3人を精一杯押していた。
「っ!」
ドン、という鈍い音。
ハラハラと舞う髪の毛が視界に入り、髪に銃弾が当たったのだと分かった。
狭い場所だったこともあり、3人を押した反動、無意識に銃弾を避けようとした体勢も相まって、気づいた時には後ろ向きに体が柵を乗り出していた。
「A…!」
焦ったようにピンガが手を伸ばしてきたのを最後に、ぐるんと視界が180度回った。
「ぅえ?!っひゃ〜?!?!?!_____」
・
「っ…(いた…)」
思い切り体を左側にして落下したみたいで。
暗い場所だしどれくらい落ちたかは分からないけど、骨が折れるってこんな感じなんだと直感するくらいには、高い場所だったらしい。
そして、落ちて程なくして、上の方で銃を撃ち合う音が鳴り響いた。
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柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時