今日:268 hit、昨日:186 hit、合計:43,721 hit
小｜中｜大
あの日からというもの、ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、ベルモットも一緒に任務を行うことが増えた。
私はピンガと同じ様にIT中心の任務だけど、ピンガは実働部隊として招集されていくことも多かった。
「A。アンタほんと、バケモノみたいな子だね」
「……？」
今日もいつものように任務をしている時、ふとキャンティがテーブルに手をつきパソコンの画面を覗き込んできた。
化け物…どういう意味なのか皆目見当がつかず。
「私の見た目が…て意味ですか…？
今日も黒基調のシンプルな服だと思ってたんですけど…」
「はあ？あんたの見た目のどこがバケモノなのさ。
アタイが言ってんのは、その記憶力と聴力のことだよ」
「ええ、あ、そういうことですか…」
普段はあまり意識しないようにして生活しているけど、やっぱり私は他の人よりも目や耳が良いみたいで…データを扱う時は特に驚かれる。
そして組織は、その能力を常に最大限活かすことを望んでいるようだった。
「そりゃラムもジンもアンタのこと欲しがる訳ね」
「？そう、ですかね…？」
ラムという人は表にはほとんど姿を見せないらしいけれど、ジンに関しては私に接してくる様子を見ても、私のことをとても嫌っていることだけは分かる。
「てかA。アタイには敬語とかやめてよ、ムズムズして気持ち悪くて仕方がないからさ」
「え？はい、分かりました…あっ、！…わ、わかった…！！」
じっと私を見てくるその顔にまだ慣れなくて、慌てて言い直した。
キャンティは割と私にフレンドリーだけど、背は高いし口調は少し荒いし、見たこともないようなタトゥーを目の周りに入れてるし…一緒にいるのは今だにかなり緊張する。
「ふはっ…やっぱりアンタ、なかなか面白いじゃない。
気に入った、今夜一緒に飲みに行くよ」
肩を組まれ、キャンティは楽しそうに笑う。
「ええ？！飲むって何を…？！」
「？そんなの、酒以外に何があるのさ？」
キョトンとしてるけれど、私は…
「_____おいキャンティ。こいつはまだ15手前だ」
その声と共に肩の重みが軽くなった。
そのまま私とキャンティの間にピンガがするりと入ってきた。
「ああ？ピンガ、アンタ任務は終わったのかい？」
「ついさっきな」
「てかアンタも昔から年齢関係なく浴びるほど飲んでただろ？」
え、そうだったんだ…初めて知った。
「それとこれとは別だ。こいつはまだガキだからな」
・
16*バケモノみたいな子 ページ23
あの日からというもの、ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、ベルモットも一緒に任務を行うことが増えた。
私はピンガと同じ様にIT中心の任務だけど、ピンガは実働部隊として招集されていくことも多かった。
「A。アンタほんと、バケモノみたいな子だね」
「……？」
今日もいつものように任務をしている時、ふとキャンティがテーブルに手をつきパソコンの画面を覗き込んできた。
化け物…どういう意味なのか皆目見当がつかず。
「私の見た目が…て意味ですか…？
今日も黒基調のシンプルな服だと思ってたんですけど…」
「はあ？あんたの見た目のどこがバケモノなのさ。
アタイが言ってんのは、その記憶力と聴力のことだよ」
「ええ、あ、そういうことですか…」
普段はあまり意識しないようにして生活しているけど、やっぱり私は他の人よりも目や耳が良いみたいで…データを扱う時は特に驚かれる。
そして組織は、その能力を常に最大限活かすことを望んでいるようだった。
「そりゃラムもジンもアンタのこと欲しがる訳ね」
「？そう、ですかね…？」
ラムという人は表にはほとんど姿を見せないらしいけれど、ジンに関しては私に接してくる様子を見ても、私のことをとても嫌っていることだけは分かる。
「てかA。アタイには敬語とかやめてよ、ムズムズして気持ち悪くて仕方がないからさ」
「え？はい、分かりました…あっ、！…わ、わかった…！！」
じっと私を見てくるその顔にまだ慣れなくて、慌てて言い直した。
キャンティは割と私にフレンドリーだけど、背は高いし口調は少し荒いし、見たこともないようなタトゥーを目の周りに入れてるし…一緒にいるのは今だにかなり緊張する。
「ふはっ…やっぱりアンタ、なかなか面白いじゃない。
気に入った、今夜一緒に飲みに行くよ」
肩を組まれ、キャンティは楽しそうに笑う。
「ええ？！飲むって何を…？！」
「？そんなの、酒以外に何があるのさ？」
キョトンとしてるけれど、私は…
「_____おいキャンティ。こいつはまだ15手前だ」
その声と共に肩の重みが軽くなった。
そのまま私とキャンティの間にピンガがするりと入ってきた。
「ああ？ピンガ、アンタ任務は終わったのかい？」
「ついさっきな」
「てかアンタも昔から年齢関係なく浴びるほど飲んでただろ？」
え、そうだったんだ…初めて知った。
「それとこれとは別だ。こいつはまだガキだからな」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 148人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです！！ (11月27日 19時) (
レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます！嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは！ご返信が遅くなりすみません…！（ ; ; ）ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…！一旦はこの状態でいこうかと思います！ (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい！続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…！どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚葉 | 作成日時：2023年9月17日 22時
