15*顔合わせ ページ21
「_____そんなに緊張すんなよ」
私の緊張が伝わったらしく、隣から声をかけられた。
「…だって…。
…コードネームがある人しかいないらしいし…
どんな人達か分からないし、怖いもん…」
今日は、これから一緒に任務をしていくというメンバー達との初めての顔合わせの日。
少し前に偶然出会った"ジン"という人もいるらしい。
ピンガの様子を見ても、あの銀髪の人と馬が合うタイプではないことは察している。
だからこそ、そんな人とこれから一緒に任務をやっていくことが怖くて不安で仕方がない。
「問題ねーよ。ワケもなくお前に危害を加えるような馬鹿はいねぇ。
いたとしても、」
「"俺が殺す"…でしょ?
もう、ピンガが何を言い出すかなんて、わたし分かってるんだからね」
立ち止まって釘を刺すと、"ははっ"と面白そうに声を上げた。
また得意げにふんぞり返ってるけど、人を殺すだなんて、間違っても自慢げに話すことでも何でもなく。
「よく分かってんじゃねーか、お前も」
「分かるよ。ピンガはすぐ"消す"とか物騒なこと言うし、その物騒なことで物事を解決しようとするってね」
「は、それの何が問題なんだよ。俺は常に物事を合理的に考えてるだけだ」
"さっさと来い"と歩き出すから、その背中を追いかける。
「まあでも、ジンにだけは気をつけろよ」
「2人になるな、自分から勝手に話しかけるな、何かあったらすぐ報告…でしょ…?」
そう聞いたところでちょうどピンガが立ち止まったから、どうやら部屋に着いたらしい。
「分かってんならいい」
ふ、と口角を上げドアノブに手をかけたのを見て、また急に緊張が走った。
無意識に咄嗟に服の裾を掴むと、動きを止めた。
「…ビビり」
ピアスを触りながら呟くと、勢いよく扉を開けた。
・
「_____来たか」
ガタイの良い、サングラスをかけた男。
「キャハハ、まだ若いね」
「……」
その男のそばに立つ、赤茶の髪の毛で左目に蝶のタトゥーを施している女、サングラスをかけた背の高い男。
「あら…とっても可愛い。
通りでピンガがラムからの命令を忠実に守ってるわけね」
「一々うるせぇ、ベルモット」
「ふふ」
ベルモットといわれる、金髪でスタイルの良い女。
「兄貴。ラムが約2年前に計画し攫った例のガキ…
AAです」
1人だけ少し奥に座っていた男は、煙を吐いた後立ち上がりタバコを下に捨てて踏みつけた。
149人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» 私もそう言っていただけてすごく嬉しいです!! (11月27日 19時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます!嬉しすぎますっ (11月26日 22時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
柚葉(プロフ) - ルビーさん» ルビー様。こんばんは!ご返信が遅くなりすみません…!( ; ; )ひとまず友達のみ公開を外しましたので、見れる状態かと思います…!一旦はこの状態でいこうかと思います! (11月25日 22時) (レス) id: 932d9e052b (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 何回もごめんなさい!続編の方ログイン限定と出て見れないので何とかしてくれたら幸いです。しつこくてすみません (11月23日 21時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - ありがとうございます…!どうしても見たくて、、、笑 (11月23日 20時) (レス) id: 400667dae2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚葉 | 作成日時:2023年9月17日 22時