羽根 31 ページ32
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『 啓悟、これどこ置く？ 』
「 あ、それはそこでよかばい 。 」
あの騒動から数日 。
プロポーズされた私だが
すぐに結婚という訳にもいかないので
取り敢えず同居という形となった 。
勿論、世間でも私達の婚約が知れる訳で
反対意見や、批判意見が沢山飛び交ったが
今じゃもうそんなものも怖くない
この先雄英での先生は続けていくつもりなので
彼の地元、九州で同居とはいかず
東京で住むことになった
彼は「 俺にはこの羽があるからね 」
エッヘン 。とでも言いたげな顔で
容易く東京での同居をOKしてくれた
『 いやぁ〜それにしてももう私も結婚かぁ
27辺り過ぎたら考えようかな 。とか思ってたのに 』
「 …あの騒動でAが離れてくって思うたら口走ってしもうた 」
そう言って頭を掻いて困ったように笑う彼は
今でも昔のように大層変わらなかった
そんな彼を横目に彼の私物を
部屋へと運んでいく
ふと、ひらりと落ちてくる赤い何か
持った荷物を下に置いて
赤い何かを拾う
『 これ、啓悟の… 』
「 あ、それ俺ん羽根 。」
そんな所にあったのか 。と言わんばかりに
近付いてくる啓悟
ふわふわと浮かしたり揺らしたりして
その赤い羽根で遊んでいると
「 おもちゃやなかばい。返して 」と
少し怒る
その羽根を渋々返すと
「 ちゃんと返すんね 」
と、笑いながら羽根を受け取る啓悟
『 …あ、今のって… 』
「 ん？どうかした？ 」
「 俺の羽根、返して貰えません？ 」
「 え、返してくれるの？ 」
『 ううん 。何でもないっ 』
「 その顔は…なんかあったんやろ？ 」
『 何にもないってばっ 。
あ、確かアイスあったよね！冷蔵庫に！ 』
「 あ"！！
なんで知っとーと！？駄目、それ俺ん！ 」
私の手を掴もうと此方へ転けそうになりながらも走ってくる彼を無視し、部屋を出るなり
扉をガチャリと閉める
部屋の中から「俺のアイスっ！」と
叫ぶ彼を無視してスキップして
リビングへと向かう
『 …….、 』
リビングへ行くと
換気のために開けてあった
大きな窓から風が吹き
髪が揺れる
あ、
『 …っ、ふふ 』
これが運命の赤い羽根ってやつ ？
なーんて
ｰｰｰｰｰ Fin ｰｰｰｰｰ
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いちきちゃん - わぁぁ､､!素敵です!最高です!ありがとうございます! (2023年3月17日 9時) (
レス) @page32 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぽー - 唐突の上田voiceの好きで笑ってしまいました笑まだ最後まで読み終わってないですがめっちゃドキドキします！ (2021年11月29日 19時) (レス) @page15 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 時差のコメント失礼します…！！もうめちゃくちゃドキドキでした…！！！素敵な作品ありがとうございました！！ (2021年9月10日 12時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ 最後まで読めて嬉しいです！電話ごしのプロポーズから「これで満足〜」など、トキメキました…っﾟ+.ﾟ(*´∀`)bﾟ+.ﾟ 面白かったです！ (2020年5月3日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - 完結おめでとうございます！！！！とてと素敵な作品でした＾＾読んでいて気分が良かったです！お疲れ様でした！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 85bc7616b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミオ | 作成日時：2020年4月9日 16時
