羽根 21 ページ22
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『 っっ、は、早くお風呂行ってきて下さい！！ 』
「 ふははっ、はいはい 笑 」
呑気に笑いながら浴室へと向かう彼
彼が出ていったのを確認して
ため息を小さく漏らす
ダメだ
さっきの言葉…
−「すっげぇあいらしかばい 」−
目をジト目にして
低くて小さな声で囁いてきた啓悟
そんな状況であんな事言われたら
私の顔も流石に真っ赤になるに決まってる
『 っ、ほんっとに……ばかけーご… 』
ソファーに三角座りをして
顔を伏せるが
火照った顔が全然冷めない
あの声、あの顔、
全部が鮮明に思い出されて
また顔が熱くなる
このままじゃお風呂から上がってきた啓悟に
また馬鹿にされる
この火照りを何とかしよう 。と
冷蔵庫まで行き
冷凍庫から今日買ったアイスを取り出し
ソファーの上で縮こまりながら食べる
『 ん、美味し 』
アイスを一人で堪能していると
いつの間にかシャワー音が聞こえなくなった
お風呂から上がったのだろう
そろそろここに戻ってくる頃かな？と
アイスを頬張りながらテレビを見ていると
案の定、リビングのドアが開かれる
私はアイスを食べながら啓悟を見る
『 …っへ… 』
「 …？A？どうかしたか？ 」
目に飛び込んできた啓悟は
いつもの啓悟じゃなくって
髪が水で濡れていて
無地のTシャツをだらしなく着ている
その上からでも見える筋肉は
嫌でも目に入った
『 っ、それ駄目！！！ 』
「 っえ…な、 なんで！？ 」
『 っと、とにかく駄目！！ 』
一言で言うとカッコよすぎる 。
聞いてない聞いてない
水も滴るいい男ってか？やめてくれほんとに
心臓に悪いよ 。
アイスを持ちながら啓悟から離れていく
そんな私に
ゆっくりと近付いてくる啓悟
こんなの至近距離で見たら死ぬって 。。
『 っ、け、啓悟！！
かっこいいっていう自覚持って！ 』
「 かっこいい自覚なんてなかばい！！ 」
もう敬語なんて忘れて
素で会話をしてしまう
いや、これは仕方がない
不可抗力ってやつだ 。きっと 。
ｷﾞｭｯ
「 なんで逃げるんと、？ 」
『 っっ、け、けーごっ… 』
少し目を逸らしてしまうと
一瞬でこちらまで来て抱き締められる
ほんとに速い男と言われるだけあるな 。
なんて思ったが今はそれどころじゃない
お互いの息が顔にかかる程近い
駄目だ、溺れる 。
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いちきちゃん - わぁぁ､､!素敵です!最高です!ありがとうございます! (2023年3月17日 9時) (
レス) @page32 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
あっぽー - 唐突の上田voiceの好きで笑ってしまいました笑まだ最後まで読み終わってないですがめっちゃドキドキします！ (2021年11月29日 19時) (レス) @page15 id: e3d211137e (このIDを非表示/違反報告)
ゆた(プロフ) - 時差のコメント失礼します…！！もうめちゃくちゃドキドキでした…！！！素敵な作品ありがとうございました！！ (2021年9月10日 12時) (レス) id: acb47aa965 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 完結おめでとうございますヽ(*≧ω≦)ﾉ 最後まで読めて嬉しいです！電話ごしのプロポーズから「これで満足〜」など、トキメキました…っﾟ+.ﾟ(*´∀`)bﾟ+.ﾟ 面白かったです！ (2020年5月3日 4時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
玲音 - 完結おめでとうございます！！！！とてと素敵な作品でした＾＾読んでいて気分が良かったです！お疲れ様でした！ (2020年5月1日 16時) (レス) id: 85bc7616b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミオ | 作成日時：2020年4月9日 16時
