30 ページ30
「京都いかない……カレー作ったり、肝試し、したり、枕なげも、しない?」
「おい、こいつになに教えてんだ。」
「なによ。修学旅行といったらそういうことするでしょ。」
「旅行じゃねぇよ。交流会だ。」
「似たようなもんじゃない。」
「恋バナ…….食べ歩き…….スマブラで、メテオ。」
「最後のはない。」
「おかか。」
パンダ先輩と狗巻先輩の追撃を喰らった私は急に頭がクラッと揺れるような感覚を覚え、その場にへたり込んだ。
「Aーーー!!!」
倒れ込んだ私の両肩を野薔薇ががっしりと掴んだ。
「ごめん!!ほんっとーにごめん!いつか絶対するから!!なんなら枕投げと恋バナは今日やるわよ!真希さんと一緒に!」
「なんで私もやることになってんだよ。」
「お願い真希さんAの為だと思って!伏黒、今夜肝試しもやるわよ!」
「やんねぇよ。」
野薔薇が禪院先輩や伏黒くんとわーわー言い合っている間、私は「うーん、うーん。」と唸るしかできなかった。私はどうも、予想外のことが起きると思考がショートしやすいのだ。
「おい。」
ふいに禪院先輩が全員に声をかけた。
「来たぜ。」
禪院先輩の声にみんなが顔をあげる。見ると、向こう側から京都校の学生らしき人物が六人、やってきていた。
「あらお出迎え?気色悪い。」
向こうのどことなく禪院先輩に似ている女の人がそう言った。
「うるせぇ早く菓子折り出せコラ。八ツ橋くずきりそばぼうろ。」
野薔薇は呪文のように食べ物の名前を早口で唱えた。
「しゃけ。」
これは通常運転の狗巻先輩。
「ご当地サイダー……。」
二人の食べ物語録に釣られて、私は野薔薇から聞いていた飲み物のことを口にした。
「腹減ってんのか?」
京都校の体格のいい男の人がそう言った。別にお腹は空いてないです。はい。
995人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (2020年11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (2020年11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (2020年11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時