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「負け、ました。」

「明太子。」

「ちがう。たらこ。おしまい宣言、です。」

「たらこ。」

はい。おしまい。私はほっと息をついてその場に座り込んだ。

「つかれ、た。」

「お疲れ、A。」

私の頭上に日陰を作るようにして、野薔薇が顔を出した。

「水……できれば、水を、ください。さらにできれば、炭酸、ください。」

「そう言うと思ったわよ。」

はい、と野薔薇は私の頬に冷えた炭酸飲料を当てた。

「ふあー。」

力のない声を出しながら、私は頰に当てられたペットボトルを受け取った。

野薔薇が私の隣に座るのを横目に、私は早速ペットボトルの蓋を開けた。このプシュって音がたまらない。

「ふ〜、疲れたわね。」

「野薔薇も、お疲れ様。」

野薔薇も野薔薇でパンダ先輩にきっちりみっちりしごかれていたようで、途中何度か野薔薇の「かわいいジャージを買いに行かせろ!」だとかって叫び声を聞いた。

「ふふっ。」

私はその時の野薔薇を思い出して、思わず笑った。

「そういえば、伏黒くん、は?」

「ああ。アイツは真希さんと近接術の特訓してたわよ。」

「へぇ。」

いいなぁ、私も武器の扱い教えてもらいたいなー。簪だとどうしてもリーチが狭いし。でも簪は持ち運びできるし、この自分の身長以上ある髪をまとめるのにも役立つしで、利点はあるのだ。

うーんうーんと頭を捻っていると野薔薇が「どうしたの」と聞いてきた。

「私も、武器を増やすか、否か。」

「いいんじゃない?でもそれよりあんた、呪術は?」

「それは、おいおい。」

「アンタねー。」

野薔薇は呆れたような声を出した。

「おい、そこの二人!今日は終いだ。」

禪院先輩の呼びかけに私たちは同時に「はーい。」と返事をした。

「ま、アンタがやりたいようにすればいいけどさ。」

一足先に立ち上がった野薔薇はパンパンと砂を払いながら私に言った。

「アンタちゃんと呪力もあるはずなんだし、ちゃんとそっちも強化しときなよ。せっかく狗巻先輩がついてくれてんだから。」

野薔薇はそれだけいうと、先に禪院先輩の方へと駆け足で進んでいってしまった。

「……たしかに、狗巻先輩に教わるべきはそれ、かも。」

私は立ち上がりながら一人でに呟いた。

「でも、私の力、しばらくは誰にも見せたくないから。」

野薔薇には悪いけど。

「パス、かなぁ。」

あはは、と私は野薔薇の背に向けて笑った。夕焼けが、私の影を長く長く、押し伸ばしていった。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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