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プルルル、ざわざわ、がやがや。

多くの雑音が響き合う駅の構内を歩きながら、私はホームにある売店へと向かっていた。

『ーー行きです。危ないですから、黄色い線の内側まで、お下がりください。』

半分機械、半分人間の男の声を聞きながら、私は手にした二本のペットボトルを売店のカウンターに置いた。

「お会計、お願い、します。」

「はーい!」

私の声かけに振り向いたおばさんは、明るい声でそう返事をして、そして目を見開いた。

「あらまぁ、綺麗な髪だねえ!」

おばさんは目をキラキラとさせながら、私の頭から流れる金の髪を目で追った。

今日何度目かのセリフに私はため息をつきたくなった。

「どこかのハーフかい?」

「いえ、純日本人、です。」

「そうなの?じゃあ染めてるのかい?」

髪は染めてはないが、そう答えるとますます髪についてあれこれ聞かれそうだ。

村から出て早4時間、都会の方へ進めば進むほど私の髪は人々の注目を浴びた。途中で寄った売店やチケットカウンターでは百発百中、髪について言及された。

「あの……お会計。」

「ああ、そうだったね。ごめんねー、ぱぱっと終わらせるから。」

おばさんはようやくカウンターの上に置いてある、私が選んだ二本の炭酸飲料入りペットボトルを手に取った。

ピッ、ピッと規則的な機械音の後に、売店のおばさんはレジスターのボタンを何度か指で叩いた。

「二点で、二百八十円になります。」

財布の小銭入れからぴったり二百八十円分取り出し、青い長方形のカルトンの上に置くと、おばさんは手早く小銭を数えて、ちょうどねと呟いた。

「袋は使う?」

「いえ。」

「じゃあシールだけ貼っておくね。」

おばさんはぺぺっとボトルのバーコードの部分にシールを貼り、レシートを私に手渡した。

「ありがとう、ございます。」

「はい!気をつけてね、おじょうちゃん!」

おばさんはにこやかに私に向けて手を振った。私はそんな彼女に軽く頭を下げてから、新幹線の乗り口へと向かった。その途中にも、男女問わず大勢の人が私の頭に目を向けていた。

ため息を吐きながら新幹線に乗り込み、荷物を置いていた座席に戻ると、隣の席に座って早速弁当に手をつけていた学生服姿の少女、野薔薇が私をみた。

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柑橘(プロフ) - 尊都さん» ご指摘ありがとうございます!変更させていただきました。またなにかお気づきの点があればコメントください。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - 稔米さん» ありがとうございます!五条先生とはギスギスして欲しいのでこのまま緩くやっていきたいです。 (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
柑橘(プロフ) - わかたくさん» ありがとうございます。更新頑張ります! (11月26日 3時) (レス) id: 3b878783b1 (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 五条先生ってみんな下の名前じゃありませんでした? (11月26日 2時) (レス) id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
稔米 - 好き過ぎます!なんかこれから色んな事実が発覚してくのかなーと楽しみにしておりマス!私は五条さんとの絡みが好きです!なんか甘々じゃない感じの…w (11月25日 22時) (レス) id: 861890d0d1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柑橘 | 作成日時:2020年11月24日 1時

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