ねぇ.....ダイスキ

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「ピアス、髪の色に続いてカラコン.....」

『どう？似合ってる？？』

「どうって.....A...悩みあるなら乗るよ？」

『悩みか〜ないかな〜』

どうせ言ってもわかって貰えないしね

「今日も松野くんかっこよかった...」
「毎日言ってるじゃん！早く告白しなよ！」
「そ、そんな...私なんか松野くんとは」

『............』

廊下で恋バナする女子たち

「松野くん人気だね〜まぁ、わからんことは無いけど」

『...........』

「Aどしたの？」

ピアスをあけて
髪の色を染めて
目の色も君と同じにした.....でも足りない....

そっか.....越えられない壁がある

『.....男になれたらな...』

「ん？なんて？」

『なんでもないよ！』

性別は変えられない....でも....外見なら変えられる

ｺﾝｺﾝ__ｶﾞﾁｬ

『お兄』

「なに？」

『去年まで来てたうちの制服持ってる？』

「おかんが捨ててなければそこの引き出しにある」

『ふーん』

「なぁお前」

『あった、要件は済んだ、じゃ』

家族仲は悪い方ではない...ただ必要最低限しか喋らない

「.....なぁ妹よ....お前、一体何がしたいんだ？」

兄のそう呟いた言葉は誰にも届かなかった

『少し大きいけど着れる....あとは.....』


この長い髪をキラナイトネ

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