未来END ページ20
記憶が戻らないまま時は流れて.....
ーー10年後ーー
「新任の先生を紹介します」
A『源 Aです。担当は国語です。よろしくお願いします。』
昨年私は輝と結婚した。そして私は母校のかもめ学園に教師として戻ってきた
生徒「A先生!知ってます?この学園にある七不思議の話!」
七不思議.....懐かしい響き
A『聞いたことはあるわ。私もここの生徒だったの』
生徒「えーそうなんですか!じゃあ"トイレの花子さん"って知ってますか?」
トイレの....花子....さん
生徒「先生?.....どうしたんですか?」
あれ?どうして涙が出てくるんだろう
....私...何か大切なものを置いてきてしまっている気がする
A『あ...ごめんなさいね。目にゴミが入ったみたい』
ーー放課後...私は旧校舎へと歩いている
向かう先は....3階のトイレ
ギィー
"トイレの花子さん"
まだ、ちゃんと噂は残っていた
コンコンコン
A『花子さん花子さんいらっしゃいますか?』
.....返事は返ってこない
A『フフッ...何してるんだろう自分....』
帰ろう...と思ったその時
「はーあーい」
私は振り返った
あっ.....
A『花子....くん』
その時全てを思い出した
10年前に置いてきた大切な思い出を....
私の青春を....私の初恋をーー
花子「やっと思い出したんだね...A」
A『...うん....遅くなってごめんね...花子くん』
花子「遅いよ....遅すぎるよA」
ギュ
花子くんは私を抱き締めた
花子「俺は...ずっとAを待ってた....」
A『うん....ごめんね....ありがとう待っていてくれて』
花子「俺ね....Aが好きだったんだよ」
A『私もね花子くんが好きだった....でも』
花子「結婚...しちゃったんだね」
私の左手の薬指にはまっている指輪を寂しそうに見ていた
A『うん...輝と源先輩と結婚したの』
花子「そっか...ねぇ...人妻って響きいいね」
A『....本気で祓われるよ』
花子「冗談だよ....少しは本気だけど(ボソッ)」
花子「ねぇ...昔みたいにまたここでお話しようよ」
A『そうね...昔みたいに』
そう言って2人は笑いあった
10年越しの再開
変わらない彼と変わってしまった彼女
叶わなかった2人の恋
でも....それでも2人は幸せだった
だってやっと会えたんだから
ここからまた、2人の物語が始まって行くーー
ーFINー
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ゆずあん(プロフ) - カルリさん» わぁ!コメントありがとうございます!ここまで読んでくださり感謝感激です! (2020年4月26日 23時) (レス) id: 3f5fcfa763 (このIDを非表示/違反報告)
カルリ(プロフ) - 最後まで、読ませて頂きました!とても良かったです!お疲れ様でした!未来ENDが心にとても残りました!感動するお話だなぁと、思いました! (2020年4月24日 23時) (レス) id: 8ba5b3d510 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆずあん | 作成日時:2020年4月9日 22時