ヌナは僕のもの (ページ23)

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22. ページ23

《You》

"テテに近づくな"

あぁ、まただ

数週間前から届くようになったこの手紙

最近テヒョンオッパとのことは鎮まってきたはずだった。

自宅の住所なんて公表してないからすべて事務所に届くはずなのに

自宅に届くから、怖くてしょうがない。

やっぱりオッパのこと公表した方がいいのかな。

ぼーっとそんなことを考えながらつけたテレビ

そこにはバラエティ番組に1人ででて

一生懸命に頑張っているスングァンくん

それをみて気付かされた。

何事にも全力で頑張るスングァンくんと

周りの目ばかり気にして臆病な私。

自分の実力だけで勝負したいだなんてただの綺麗事で

結局怖いんだ、

かっこよくて人気絶頂中のオッパと比べられるのが

気づいたら溢れていた涙。

誰かと話したくなってスマホを開いたけど

こんなかっこ悪い姿スングァンくんに見せたくない。

無意識にジフンに電話をかけていた。

prrr...

WZ「ん、A？どうした？」

『う、、、』

ジフナのちょっと素っ気ないけど優しい声に安心して

涙が止まらなくなり、話せない。

WZ「おい、大丈夫か？

泣いてるのか？今どこにいる」

『い、え、、、』

WZ「今すぐ行くから待ってろ」

そこからはあまり覚えていなくて

気づいた時にはもう息を切らしたジフナがいた。

WZ「どうしたんだよ、スングァンとなんかあったのか？」

『ううん、違うの。私、オッパとのこと公表しようと思う』

泣きながら話す私の背中をジフナがずっとさすってくれるから

途中で寝てしまっていた。

目を覚ました時にはジフナの姿はもうなくて、

"お前が決めたことに間違いなんかない"

とだけかかれた紙が置いてあった。

ジフナらしい言葉に少し笑いながら、

テヒョンオッパに連絡を入れた。