Seventeen Life (ページ38)

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2000年3月2日に東京で生まれた。

佐倉星那

母と父、兄との4人家族

毎日が幸せだった。

あの日が来るまでは──────────────。

毎日笑顔の絶えない家族だった。

父は韓国人、母は日本人。韓国のある大学で出会ったらしい。

結婚後、2人は日本で暮らし、私と兄を産んだ。

お父さんのほうの親戚は日本のことをよくおもっていないらしく、かけおち？みたいなことをしたというのを聞いたことがある。

4つ上の兄はダンスが上手く、とっても優しかった。

そしてある日突然、幸せな日々は消え去った。

私が11歳だったときのクリスマス。

この日は大雨で雷もなっていた。

ケーキが大好きだった私はルンルンでリビングに行った。

でもテーブルの上にケーキはない。

「ねぇ、どうしてケーキがないの？？」

母「ごめんね、お父さんが買い忘れちゃったみたいなの。」

「やだやだ、ケーキがないとやだよ。ケーキがないクリスマスなんて、クリスマスじゃない！！！」

わかっていた、お父さんは最近仕事が忙しく、つかれていたことくらい。

滅多にわがままなんて言わなかったのに、この日はなぜかケーキがないのが許せなかった。

泣き騒ぐ私をみてお父さんが言った。

父「よし、分かった。今から急いで買ってくるから、星那はいい子に待ってるんだぞ。」

「うん！分かった！」

こうして、お父さんとお母さんは家を出ていった。

雷が鳴る中、兄と私でずっと待っていたけど、なかなか帰ってこない。

そして、お父さんとお母さんが家に帰ってくることはなかった。