Seventeen Life

初めて見る涙 WZ ページ23

ある朝、俺がセナを起こすことになり、少し上機嫌でセナの部屋へ行く。


セナの部屋にゆっくり入ると、そこにはすやすやと眠るセナの姿は、、、







なかった。







ずっとうなされているようだった。






涙を流しながら、何度も何度も言う。



セナ『お父さん、お母さん。ごめんなさい。置いていかないで。』



日本語のため何を言ってるか、分からない。



でもセナの涙を見て分かる。辛い夢でも見ているのだろう。


そっとセナの手を握った。



俺よりもはるかに小さい手。


最近頑張りすぎなんじゃないかと思う。



少しするとセナの瞼がゆっくりと開いた。



セナ「ウジヒョン、、、？」


ふわふわとした声でそう言ったセナ。


可愛すぎて、抱きしめたくなる衝動を抑える。



「大丈夫？嫌な夢でもみた？」


セナ「ううん！大丈夫！」


そう言って、笑うセナ。



でも分かるんだ。なにか隠してることぐらい。



けど、あまり踏み込んじゃいけない気がして、聞くことが出来なかった。

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