検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:454 hit

暗殺少女の6時間目 ページ7

仕方なくメイド服で飯を食べる。

オムライス。

これってよくメイドさんがもってくるやつやん。

「ご不満でも?」

「その笑顔かな?」

知らぬ間に仲良く?なってよかった。だなんて思わない日が来たようだ。

悔しいけど美味しいから勢いよく食べてしまう。

3日は食ってなかったから...

ポトっ

スプーンをもつ右手に何かが落ちた。

「え?」

それもいっぱい

自分でもびっくりして声が出てしまった。

「ちょっ、なんで泣いてるの...」

「わかんない」

ただ自分から落ちる涙をぼんやり見ていた。

「久々に食べた?」

「3日間はなにも、」

「え?そんなに?」

多分、嬉しいのかな、私は。

「幸せ」

「...ふっ」

「わ、笑うなよ、」

「だって、オムライスだよ?」

「ばーか、いいじゃんか。ありがと、先輩」

久々に清々しく笑った。

「さ、食べおわったし、なんかする?」

「え、えっとぉ」

「髪乾かしてあげよっか?」

そーいやドライヤーどこかわからなくて...

「一人でします。」

「せっかく先輩がしてあげるって言ってるのにー」

うっ。

こーゆーときだけズルいわ。私はあなたより凄腕なんですけれども...

そーやって思っていれば後ろには先輩。

拒否権なしかよ。

イェスもノーも無しにドライヤーをかけられる。

「んー」

「目閉じちゃって、可愛いとあんじゃーん」

「さりげなく撫でるな」

「子犬みたい」

もう褒められてるか貶してるからわからん。

大きい手。

わたしより力強い。やっぱり男子は強そう。

わたしが言うのもアレだか。

「しかし、本当に何から何までありがとうございます。雨に打たれて3日も食べずで路上で倒れるなんて馬鹿みたいです」

「ははっ、変わり者だよ」

乾いたのかドライヤーの音が止まる

「明日からどうするの?」

「家探しかな、あれだったら作らないとダメかも。」

「え?なに言ってんの?」

「は?」

「住めばいいじゃんここに」

「頭おかしいですか?」

「俺さ、親も今いないし、全然オッケーだよ?」

困ってる

しかし

いいのか?

プライド的に。

いや、プライドってなんだよ。

「じゃあおねがいしまーす」

「なんで、先輩が回答してるのかな?」

「いーじゃん、ここでてもどこも行き場ないんでしょ?」

「うー。」

「決定ね、」


仕方なく。


決まってしまった。



「バカ」

「口塞がれたい?」

「今なにも言ってないっす」

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←暗殺少女の5時間目


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:赤羽カルマ , 恋愛   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mikan | 作成日時:2020年4月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。