好きバレしてるらしい【北信介】

＊ ページ3

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『北こっち見たで！』



『ほらまた！！！』



『ほらほらまた！！！！！』








それから優菜はこのワードを連呼するようになった







『北って優菜のこと超好きやん』







連呼する優菜のお陰で女子の間では完全に私＝北くんに好かれているという位置付けになった








｢いい加減やめてくれん...｣








そんな日々を送っていたある日









『あ、本返しに行かなきゃ』







私の読んでいる本の貸出期間がもうすぐ過ぎることに気づいた



読んでいないところは図書室で一気に読んでしまおう



そう思い放課後図書室を訪れた








誰もいない静かな図書室


司書さんもいないみたい




私は近くにあった机に座り本を読み始めた


図書室は暖かくて心地いい



読んでいくと同時にだんだん眠くなってきた






｢眠い｣







机に顔を突っ伏す








私は強い眠気に襲われてそのまま寝てしまった









｢んっ...｣




しばらく経って目を覚めた


私は寝てたのか





ムクっと体を起こそうとすると







ペリ




本をめくる音がする







寝ている間に誰か来たのか



近くで聞こえたような気がするからきっと近くに誰か座っているのだろう



そう思って体を起き上がらせると









目の前には北くんが









『！！！！！』









近いわ！！！


てか目の前だし！！！！！











しかも北くん！！！！！！









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