宮侑はツンデレ克服中【宮侑】

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｢｢すいませんでした｣｣









『分かったら一週間草むしり！！！！！！！』









案の定私たちは次の日えらい剣幕で先生たちに叱られた

特に顧問からは一週間草むしりしかさせないと言われた






｢最悪や...｣


｢草むしりとか俺たちヤギやないで...｣





どんよりとした雰囲気で私たちは草をむしった





『あいつら大丈夫か？』

『ヤギみたいやぞ...』




あと三時間も草むしりをしなくてはならないなんて地獄だ


(なんで部活こんな長いん...)


ふと侑を見ると侑はかつてないほど死んだような顔つきになっている

心配になり大丈夫かと呼びかけても反応しない


(こいつ死んでる...？)






｢大丈夫ですかーーーー？？？？｣






私は侑の肩をぶんぶん揺らした

肩を揺らした途端、侑はハッとして私の方を見た









『やっ、やめてや！！！』







すると侑は私の手を避けて顔を逸らした

顔は真っ赤になっている




｢なんで顔真っ赤なん？｣









『なんでって...分からん？』









『俺、Aのこと好きなんやで？急に触られたら焦るやろ』









私はそう言われると一気に過去の記憶が蘇った



そうだった


私の事好きやったんやこいつ



完全忘れていた








｢なんかごめん...｣




｢俺の方こそ...｣









侑にそう言われると顔が真っ赤になった




胸が高鳴っているのが分かった








私は治と付き合ってる






付き合ってるはずなのに









治と付き合う前からずっと思ってた









侑といる時が一番自分の素を出せるねん





一番気を使わないで話せんねん









その割には侑の言動でいちいち振り回されんねん






どうでもいいはずなのに








いつも意地悪ばっかの侑がたまに褒めてくれた時無駄に嬉しかったりするねん









その感情はなんなのか未だにわからんねん









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