ぱっつん髪の男の子【白布賢二郎】

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白布は横目で私を見つめた





｢どうしたの？｣

｢い、いや！なんでもない...｣



目が合って思わず顔が真っ赤になる

私は緊張のあまりしどろもどろになってしまった




｢そうか｣




そう言って白布はまた黙々とノートを取っていた

(いざ自覚するとヤバい...)

私は人に惚れにくいもののいざ誰かに惚れると平常心は保てなくなる

私の鼓動は止まることを知らない

(お願いだから平常心に戻って！！！)








『そんな勉強分からないなら週末教えよっか？』





｢え？｣


白布はノートを取りながら私にそう言った



｢だって俺の事見てるから。それにさっきから全然ペン進んでない｣

｢へっ？！？！｣



(見つめてるのバレてたの？！？！恥ずかしくて死ぬ！！！！！)

白布とプライベートで勉強したい...すごくしたい...

でも白布気使って言ってくれてたら迷惑かもしれない


私って恋愛って自覚した途端うじうじしすぎだ



｢まぁ、俺も友達いるほうがはかどるし。嫌ならいいけど｣

｢じゃあ...勉強教えてほしい...！｣


ちらっと白布の顔を見ると微笑んでくれた


｢じゃあ日曜日10時に駅待ち合わせね。それまでちゃんと勉強しろよ｣

｢わ、わかった！｣





そう約束してその後は黙々と問題を解いた

お互い黙ってただ黙々と






日曜日の約束に胸を高鳴らせながら





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