ぱっつん髪の男の子【白布賢二郎】

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金曜日、白布に告白された


土曜日、白布と電話をした





そして日曜日



｢おはよう｣



白布と勉強会




大人っぽいイメージ通りの服装で白布は私より先に待っているようだった


｢ごめん！遅れて！｣

｢いいよ、俺が早く来すぎただけ｣


昨日のドラマが面白かったとか勉強をどのぐらいやったとかそんな話をしながらこの前のカフェを訪れた




｢ほんと馬鹿かよ笑｣

｢ひどい！！！｣

しょっちゅう問題につまずく私を馬鹿にする白布


馬鹿にしながらも結局問題を教えてくれるけれどね笑



｢この前も言ったけどこうだから！！！集中力散漫だよ！！！｣

｢いつもはあります！！！！！｣



(思わず『いつもは』とか言っちゃったじゃん！！！)



だって白布のこと好きなだもん

好きな人の前なら集中出来なくて当たり前じゃんか！！！

最近授業中も集中出来ないの白布のせいだもん


(白布のせいだもんねーだ)


心の中で白布にムッとした



｢『いつもは』ってなんだよ｣

｢うっさい...｣


お互い目が合ってバッと目を逸らした






｢白布だって金曜日あんな事言ったじゃん｣

｢うっさい｣

｢手とか繋いできたじゃん｣

｢うっさい｣

｢顔真っ赤になってたじゃん｣

｢うっさい｣









｢じゃあ今日はありがとう！｣

｢いいよ。誰かいると勉強はかどるし。じゃーな｣

｢バイバイ！｣


私は手を振って駅の方向に足を進めた



今日は割と緊張せずに振舞ってた気がする

いっぱい笑ったし



楽しかっ━━━━━━━━...




『キュッ』



｢白布...？｣



突然後ろから白布に抱きしめられた

思考が停止して困惑する私






『やっぱりこの前の返事聞かせてよ...』


『俺のAの事ずっと見てたのにAは全然見てくれないし...』





白布は私をちょっと痛いぐらい強く抱きしめて恥ずかしそうにそう言った




｢ちょっと痛い...｣


｢返事くれるまで離さない｣




なんでそんな心をくすぐるセリフばかり口から出てくるのか

白布は余裕がありすぎる

(余裕ありすぎてずるい)

後ろを見ると私の背中に顔をうずめている白布

(かっこいいのに時折可愛い所もずるい)



｢顔真っ赤だよお前｣


｢白布も人のこと言えないし...鈍感｣



私は恥ずかしさで顔を伏せた



『じゃあAもそういう意味ってこと...？』



私は真っ赤に顔を染めて頷いた




『じゃあ今日が記念日ね？』




白布は私に顔をうずめて囁いた

私はうんって返事をした




『よろしくA』




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