英斗総合病院。

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それからも錦戸先生は
毎日必ず2回は病室に足を運んでくれた。


1回は回診で
2回目はいろいろ世間話をして
たくさん笑わせてくれた。


手術から5日ほどたった日、
夜の消灯時間前に先生が来てくれた。


錦「傷の治りも早いから

明日からリハビリ始めよと思うねん。」


「えっ……もうですか？！」


まだ痛いんだけどな…。


錦「なるべく早くから始めたほうが

ええねん！

最初は軽いリハビリからやから…

リハビリの先生にも

あんま厳しくせんように

お願いしとくからな(笑)」


「…はい…………お願いします……。」


(……リハビリの先生ってどんな人だろう…。)


(……怖い人だったら嫌だなぁ…。)


錦「…Aちゃんのリハビリ

してくれる先生な？

村上先生っていうんやけど、

俺の友達やから。

ちょっと乱暴でガサツなとこあるけど

ええ人やから安心し？笑」


「……そうなんですか…………。」


錦戸先生優しいし、
きっと村上先生も優しいんだろうな…。


そう思うと少し安心した。


錦「ほな明日からリハビリ頑張ってな^^」


「はい…頑張ります……。」


錦「そんな心配せんでも大丈夫やって(笑)

ほなおやすみ^^」


「おやすみなさい…。」


明日からのリハビリ、不安だけど
早く退院したいし頑張ろ…。


そう思いながら眠りについた。






次の日。


午前中の回診のとき錦戸先生が
「13時半くらいに村上先生来るからな」
と教えてくれた。


お昼を食べたあとドキドキしながら
待っていると、


村「失礼しますぅ〜」


と一人の男の人が入ってきた。


村「今日からリハビリを担当させて

もらいます、村上信五といいます〜^^」


「あっ、えと…AAです…。

よ、よろしく…お願い…します…。」


緊張で挨拶がたどたどしくなった…(涙)


村「あはっ、そない緊張せんでええよ^^

まぁ仲良くやろうや〜よろしゅうな！

はい、握手〜(笑)」


そう言って差し出された手を
ビクビクしながら軽く握ると
ぎゅって力強く握り返された。


ちょっと厳しそうだけど、
明るくてフレンドリーな先生。


そんな第一印象だった。

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