J U M P 君達の辛い日【HSJ】 (ページ20)

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涼介side

それから知念がぐっすり眠ったのを確認して俺はご飯を作りに行った

シンプルなお粥はすぐに出来上がり、お皿に盛り付ける

その時

寝室の方からガシャンッという大きな音が聞こえた

すぐさまドアを開けると、そこには床に座り込んでる知念

その目には涙が溜まっていた

涼「知念…！」

侑「ふぇ、……涼介離れちゃやだぁっ…」

涼「ごめんな、一人嫌だったな…」

まるで子供のようになく知念を抱きしめ、頭を撫でる

ヒクヒクと肩を揺らし、俺の服を握りしめてる感覚

涼「大丈夫大丈夫。俺ここにいるよ」

侑「っ、…グスッ…。涼介のばかぁっ…。」

涼「ごめん。ご飯作っててさ、知念寝てたから…」

ちょっと言い訳をしてみると、弱々しく背中を叩かれた

全然痛くない、むしろ愛らしいんだよね

侑「…涼介いなくて、びっくりしたっ…。ばかっ…」

涼「本当可愛いな」

侑「知ってるしっ、」

この発言は知念にしかできない

それからなんとなく会話を続けて、ご飯を食べることになった

涼「はい、お粥作ったんだ。少しで良いから食べよう？」

侑「あーん、…」

涼「はいはい。」

口に運んであげると、もぐもぐリスのように食べる彼

睫毛には涙が残っていて、可愛い

涼「はい、あー」

侑「もぐもぐ))…おいひぃ、…。」

涼「それは良かった」

その言葉が聞けただけで俺は満足ですよ

それから何口か繰り返すと、「もういらない」と

まぁ、半分残したけど頑張った方だ

涼「んじゃ、横になって？」

侑「ん、…」

涼「はいおやすみー」

侑「…！！……りょうすけっ…//」

涼「…二人の方が暖かいでしょ」

そういうと顔を真っ赤にして布団に隠れてしまった

どこまで可愛いんだよ

___次の日

次の日には熱は下がっていて、すごく元気そう

侑「こんなに早く治ったの、涼介のおかげかも…」

涼「…もう一回言ってみ？」

侑「！…もう言わないし…//」

いつも通りツンデレ知念でした。