J U M P 君達の辛い日【HSJ】 (ページ19)

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侑李side

ぱっと目を覚ますとそこはよく見たことのある風景だった

ここ、涼介の部屋……？なんでここに……

すると隣から涼介の声がした

涼「知念、起きた？お前廊下で倒れてたんだよ」

侑「…ぁ、……そっか、……」

涼介に言われ、どんどんよみがえる記憶

って、僕涼介と言い合いになったんだっけ…

涼「…ごめんな。俺知念の体調気付かなくて酷いこと言って…」

侑「…僕もごめんね。ちゃんと踊れば良かった」

涼「バカか。我慢するんじゃなくてちゃんと頼って欲しい」

涼介の目は真剣

頼るって、……

侑「涼介は迷惑じゃない…？」

涼「迷惑じゃねーよ。……心配したんだから」

侑「…んふふ、涼介」

涼「ん、？」

僕は両手を広げた

侑「ギュってしてっ？僕、涼介大好きだから」

涼「…んな、ど直球に言うなよ。」

とか言いながらも抱きしめてくれる涼介

良い匂いですごく安心する

涼「…体熱いな。熱測るよ」

侑「んぅ…」

そう言われるとなんとなく体が怠い気がする

涼「大丈夫か？横になる？」

侑「涼介が良い…」

涼「っ…//」

涼介side

なんでこいつこんなに可愛いんだよ

ずっとくっついてるし、たまに目が合うとフワって微笑む

でも辛いのを自覚したのか、涼介涼介って。

涼「辛いなぁ…。」

侑「…けほけほっ、けほっ…、」

涼「水飲む？」

そう言ってペットボトルを渡すが、拒否する知念

飲まなかったら脱水とかになりそうで怖いんだけど…

涼「ちょっとだけ飲もう？」

侑「んぅ…わかった…」

涼「えらいえらい」

頭を撫でると、また微笑んだ

ほんのり赤い頬に潤んだ瞳

女子かよ…ほんと

そして二、三口くらい飲んで、また抱きついてきた

今の状態は、俺がベッドに座って知念が抱きついてる感じ

一応布団はかけてあるけど絶対寒いだろ…

侑「りょすけぇ…あったかい、…」

涼「寒い？毛布いる？」

侑「…いるぅ…」

本当に寒かったんだろうな。毛布を渡すとすぐに包まった

涼「横にならないの？辛いだろ？」

侑「…りょすけ、離れるっ…」

涼「大丈夫、隣いるから」

侑「ほんとに、…？」

涼「うん」

逆に離れれば心配になるから

知念はゆっくり寝転がって目を閉じた

てか、睫毛長いな……。