J U M P 君達の辛い日【HSJ】 (ページ16)

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山田×知念みーこさんリクページ16

侑李side

侑「っっ……あぶなっ…」

ぐらっと揺れた視界

今日は朝起きた時からめまいがひどかった

少し貧血気味なのかもしれない…

でも今からダンスのレッスンがあるから早く行かなきゃ

部屋までの廊下をゆっくり歩いて、心の中で大丈夫と言い聞かせた

そして、やっとついた体育館的な場所

「おはよう～」

侑「おはよう…」

どうやら僕以外のみんなはもう来ていた

え、…？時間間違えた…？

大「知念どーしたの？遅かったけど…」

侑「ごめん、時間間違えた…」

裕「珍しいね？ま、早く着替えてやろっか！」

侑「うん、ごめんね」

リュックの中に入れていたジャージを取り出してすぐに着替えた

しかし、その時に感じた震えるような寒気

いや、大丈夫か。みんな待たせてるし早くしなきゃ

薮「ならこれからにするか」

慧「うわ、俺あんまり覚えてない」

…今立ってるだけなのにぐるぐるしちゃう

先生がいないだけまだ良かった。今日、踊れそうにないよ…

しかし僕の思いとは真逆に音楽がスタートした

しかもカッコいい曲だから踊りもハード

どんどんサビに近づいてくるにつれ僕の体力は一曲目で底をつきそうになった

普段なら余裕かまして踊ってる僕だけど、どうしてもそんな余裕ができない

いつも通りやらなきゃいけないのに…みんなに迷惑かけちゃう…

光「知念…？息荒いけど大丈夫？」

侑「大丈夫」

後ろで踊ってる時にコソッと心配してくれたひか

ただ、大丈夫とだけ言って僕は必死にダンスについて行った

そしてやっと一曲目が終わり、

僕はみんなと喋る余裕もなくボーッと突っ立った

雄「ねぇ薮くん、この時ってこうするの？」

薮「雄也は…こっち。で、その後に前行く」

雄「分かった、ありがと」

大「ちょっと確認しあおう！俺も分かんない！」

慧「俺も～」

みんな慣れてないこの曲に、ダンスも曖昧だったみたい

僕はこの前に全部習得したからバッチリ

でも僕一人休憩するわけにはいかない…。もうちょっと頑張ろう…