J U M P 君達の辛い日【HSJ】 (ページ4)

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大貴side

山田がぐっすり眠れているのを確認してそっとベッドから降りた

寒くないように肩まで布団をかけて、俺はキッチンへ

有岡大貴、今からたまご粥を作ります！！

作り方はネットで調べで、材料もさすが山田の家、見事に揃っていた

大「うわ、やっべ…！」

大「ま、間違えた…」

大「殻入っちゃった！！」

料理なんて滅多にしない俺だからキッチンは多少汚れたが、なんとか完成

スタッフさんに貰った薬と水とお粥をお盆に乗せて、寝室に運ぶ

どうしよう、まだ寝てるから起こさない方がいいのか？

でも早く薬飲めば効き目も早いし…

すると

涼「ん、ぅ……。んー、……ん''……」

いきなり山田が顔をしかめて唸りだした

やばいやばい、起こしてあげよう

大「山田、山田…？大丈夫か？」

涼「ん、……だい、ちゃっ……」

大「おっと…。どうした？怖い夢見た？」

涼「こくっ))…ふぇっ、……こわかった、っ…」

と、山田は俺に抱きつく。……はぁ、無自覚って怖い

可愛いと思いながらもよしよしと慰める

大「怖かったなぁ。大丈夫だから、ね」

涼「んぅっ…」

大「よし、お粥食べよっか！俺作ったんだよ！」

涼「あーん、してぇ…？」

体を起こしてあげると口を開けて、まるで姫のような彼

可愛い、可愛すぎて辛い…。←

そんな気持ちは抑えて、ふーふーしてから口へ運んだ

どうだろ、美味しいかな……？

大「どう…？」

涼「味ない…んふふっ、…」

味、ない………！？そ、それは山田の鼻が詰まってるから！？

大「は、鼻詰まってるだけだよね！？」

涼「こくっ))」

大「はぁ…びびった…」

安心して、俺はスプーンを動かす

まぁ、味は無くてもエネルギーにはなるはず！

そして、お粥は半分ほど食べてくれた

次は薬だ

大「薬飲むよー？」

涼「えぇ……」

大「はい、飲んだ飲んだ」

ごくんっと飲みごんだ直後、山田の顔は苦い顔に

子供みたいですっげぇ可愛いんだけど！！

涼「飲めたよっ…！」

大「偉い偉い！あ、お腹痛くない？」

涼「んぅ、大丈夫」

大「よし。じゃ、ベッド行って～！」

若干さっきより元気になったのかも

ニコニコして隣を叩く山田。俺に来て欲しいんだな…！

大「ん、おやすみ。辛いとこあったらちゃんと言えよ？」

涼「んぅ、」

無防備だな……笑