J U M P 君達の辛い日【HSJ】 (ページ12)

今日:11 hit、昨日:9 hit、合計:61,693 hit

12 ページ12

侑李side

何度も何度もやってみたけれど、どうしてもうまくいかない

家に帰ってお風呂に入るときに気づいた足と手の痣

頑張った証拠…。そう言いたいけど頑張ってないから出来ない

何かが僕には足りないんだろう…

でも僕はこの技を辞めたくない

絶対成功させたい。そんな気持ちばかり

侑「はぁ…」

ベッドにボフッと寝転んだ

明日もダンスの練習がある。ちょっと憂鬱だなぁ…

しかし考え過ぎも良くないと思い、僕はそのまま目を瞑った

_____そして、次の日

マネの迎えを待ってる間、ズキズキと痛む腹痛を感じた

一度痛いと思えば意識してさらに痛くなる

どうしよ、これから踊るのに…、痛い……

ピンポーン

来ちゃった

仕方ない、行こう。きっと着くまでに治るはず

ガチャ

「おはよー！」

レッスン室に入るとみんなはストレッチやら、お喋りやら自由だった

僕は、隅の方に行き壁にもたれる。…腹痛は全然治らない、どうしよう

冷や汗や鳥肌も立つような痛みが続いててまともに動けるような状態じゃない

先生が来るまであと15分

みんなにはバレないように、普通にスマホをいじるフリをした

裕「ちい、その痣大丈夫？俺湿布持ってるけど使う？」

侑「…ううん、大丈夫…。」

裕「…。どうしたの？顔色良くないけど…」

侑「…そ、そう？寝不足じゃない？」

裕「そっか…ちゃんと休んでね！」

さすがゆーてぃ。優しすぎる

でも普段僕が一人でスマホをいじってる事は滅多にないから

みんなが心配してくれた。でも大丈夫って答える

迷惑かけたくない、自分の問題

すると次は伊野ちゃんが声をかけてくれた

慧「知念、アクロバットできた？」

侑「…なんか僕調子悪いみたい…笑まだ全然できないや」

慧「…、なんか重く感じてない…？」

侑「え…？」

慧「俺が言えるような事じゃないけど、…とにかく大丈夫だからっ」

伊野ちゃんは凄く人の変化とかに敏感なのかもしれない

なんで、分かっちゃうんだろっ…

「よーし、そろそろやるぞー」

ヤバ、いかなきゃ…