7話 * ページ8
手早く料理を終わらせる。後は運ぶだけのところでキッチンに焦凍がやってきて、俺も手伝うとお皿を運んでくれる。
｢...オムライス？｣
机の上のオムライスを見てそう呟く焦凍。2人ではいただきます、と手を合わせて食べ始める。
｢...うめぇ、｣
｢んふふ、ありがとう。たまには洋食もいいでしょ？｣
｢あぁ。また作ってくれ｣
｢はいはい｣
ランチラッシュのお昼も蕎麦が多く、轟家のご飯も和食だ多い為、オムライスを食べるのは久しぶりなんだろう。てゆうか、炎司さんがオムライスを食べてる姿が思い浮かばない。
偶にウチへご飯を食べに来る焦凍だけど、その度、表情は余り変わらなくても｢うめぇ｣と嬉しそうに言ってくれるからこちらも作りがいがある。
｢うーん、今日お昼寝し過ぎたし寝なさそうだなぁ｣
｢...じゃあ、ランニングするぞ｣
｢いいね！久しぶりに走りにいこ！｣
急遽、夕飯後ランニングすることが決まった。朝も焦凍に言われたけど、今日のヒーロー基礎学で自分の体力無さに気づいて、もっと体力をつけたいと思っていたところだった。
ご馳走様をして、その後一緒に皿洗いをしたら、どちらもとても運動をするような服では無いため、一旦家に戻って着替えることにした。
｢用意できたらまた来るから、待っててくれ。｣
｢うん、じゃあ後で〜｣
__________
ジャージに着替えた焦凍が迎えに来たので、近所を走ることにした。妙にやる気満々らしい焦凍を見て、これはキツくなりそうだと顔を顰めた。
｢なんかこうやって2人で走るの入試前以来だね｣
｢あぁ、懐かしいな｣
｢焦凍スパルタだったなぁー。毎日身体バッキバキだったもん｣
｢一緒に雄英行くって約束しただろ。落ちてもらっちゃ困るからな｣
焦凍も推薦だけあって、一緒に特訓しててとても強かった。まぁ、スパルタな焦凍のお陰で雄英に入学できたんだけどね。炎司さんにも焦凍と雄英に行け、と言われていたので死ぬほど頑張った。
そんな風に思い出に浸っていると焦凍はどんどんペースをあげていく。
｢ちょっと待ってよ！｣
｢ノロノロしてると置いてくぞ｣
そう言ってフッ、と笑われた。一緒に思い出に浸る気はないのか焦凍は。
いつものようにマイペースな幼馴染の背中を追いかけてさっきよりも早く足を進めた。
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
