11話 自分のじゃなきゃ嫌な幼馴染 ページ12
ある日のヒーロー基礎学。お昼の後だった為エネルギー満タンだが、その分すごく眠い。
｢佑月ちゃん眠そうね｣
｢ふぁ....うん、お昼寝したい｣
｢ダメよ、相澤先生に怒られちゃうわ｣
梅雨ちゃんにそう言われるが、やっぱり欠伸が止まらない。お昼いっぱい食べたからかなぁ、唐揚げ美味しかったもん。
今日は各自での個性の強化なので、体育館内で別れて各々の試したいことなどの特訓をする。
マグマは触れたものを全て溶かしてしまうほどの強烈な個性なので、無闇に扱えない。私は触れてもなんともないから大丈夫なんだけどね。
｢どけェ！マグマ女！！｣
｢.....え？｣
ふわぁ、と何回目かも分からない欠伸を隠すことなく出てしまうと、どこかから爆豪くんの声が聞こえてくる。
それと同時に大きな爆発が発生して、飲み込まれてしまう。
｢かハッ......な、何事、｣
｢なんで避けねぇんだ！お前なら良けれただろうが！！｣
｢何それ、巻き込んだのそっちじゃんかー｣
眠気と欠伸に気を取られていて、咄嗟に反応できなかった。案の定、身体は傷だらけで髪はボサボサだろう。
倒れ込んでいた身体を、ゆっくりと起き上がらせると、緑谷くんが焦った様子でこちらに走ってきた。
｢ごめんね！かっちゃんと対人訓練してたら佐伯さんのこと気づかなくて...!｣
｢あぁ、大丈夫。よそ見してた私も悪いから...｣
｢ボサっとしてんじゃねぇカス！！｣
｢ダメだよかっちゃん！！....ごめん佐伯さん！｣
｢あはは、相変わらずだね爆豪くん｣
ぶれない爆豪くんに苦笑いして、立ち上がる。身体を払って、髪の毛を整える。でもなんか目が覚めた気がする。練習しなきゃな。
｢さ、佐伯さん...！ふ、服！｣
｢？｣
緑谷くんの方に向き直ると、真っ赤になった顔を手で隠しながら目線をそらす緑谷くん。
ん？と思い、自分の身体を見ようと顔を向けると、上の体操服がところどころ破れていた。ズボンはとりあえず大丈夫。
あちゃー、これじゃあキャミ見えちゃうじゃん。
｢お見苦しいものをすみません....｣
｢そんな！も、元はと言えばこっちが悪いし...と、とりあえず前隠して！！｣
｢あ、ごめん...｣
緑谷くんがあせあせと顔を赤らめてテンパるものだからかわいくて、前を隠すのを忘れていた。
ちゃんと黒いタンクトップのシャツ来てくるんだった、
｢...これ着とけクソが！！｣
｢え、いいの?｣
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
