10話 * ページ11
私が残りのアイスを食べている間に、焦凍がお風呂を沸かしてくれたらしく、私、焦凍の順番でお風呂に入る。
お風呂から上がって歯磨きを済ませ、テレビを見てくつろいでいると、お風呂場から髪を濡らして、ぽたぽたと水を床に垂らしながら歩いてくる焦凍。
あ、ちなみに焦凍のパジャマは私家に置いてある。タンスにいつの間にか"焦凍"と書かれたシールの貼られた段が出来ていた。そこに色々、パジャマ以外にも焦凍の日用品とかがが入っている。
いつ勝手に作ったのかは謎だけど。
｢ちゃんと髪乾かしなよ。風邪ひくし、せっかく綺麗な髪してるんだし大事にしなきゃ｣
｢ん〜｣
すると焦凍はソファに座っている私の足の間の絨毯に座って、膝に頭を載せてくる。
｢乾かせって？｣
｢おう。｣
｢もー、しょうがないなぁ｣
退きそうにないので、しょうがないから髪を乾かしてあげる。朝も言ったけれど、焦凍の髪は好きなので別に嫌じゃないんだけど。
乾かしてる間、気持ちよさそうに目を瞑る焦凍。段々かくかく船を漕ぎはじめて、頭が安定しなくなる。
触り心地の良くなった頭を撫でていると、いつの間にか私の膝に頭を置いて寝てしまった。
｢焦凍、焦凍、布団で寝よ。こんなとこで寝ちゃダメ｣
｢.....ぉぅ、｣
｢焦凍の布団とってきな。好きなとこで寝ていいよ｣
そう言うと、私の部屋に向かって、ベットの前に行くとそのまま倒れ込む。
｢えぇ、ここで寝るの？じゃあ私どうしよう。布団出してこなきゃ｣
｢一緒に寝ればいいじゃねぇか...｣
小さくそう漏らして、律儀にベットの開けたスペースをポンポン叩く焦凍。私も寝たかったため、もういいかと妥協して、焦凍の隣へ潜り込む。
焦凍の暖かさと、小さい頃から嗅ぎなれた大好きな焦凍の匂いが1番安心する。
言わずもがな熟睡で、翌朝2人一緒に遅刻して相澤先生に怒られた。
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ミルフィーユ - 終わりなんですか...？悲しいですが、すっごくほっこりするお話でした。 (2020年7月3日 19時) (
レス) id: 9176ab7d5f (このIDを非表示/違反報告)
あるじゃん(プロフ) - りるるさん» コメントありがとうございます！大変励みになります...！頑張ります！ (2020年6月1日 2時) (レス) id: 99f9589e9d (このIDを非表示/違反報告)
りるる(プロフ) - 尊い(*´∇｀*)応援してます！！ (2020年5月31日 23時) (レス) id: 335947b1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あるじゃん | 作成日時：2020年4月17日 0時
