こどもな4人 season3

迷子のふたり ページ47

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「ごめんね、西畑」


大吾「ん？ええよ、久しぶりに恭平達と買い物もしたかったしな！」




申し訳なさそうにAは言う


朝寝ていたら電話が掛かってきてAから買い物についてきてくれと言われた


予定なんてないから勿論行く


今日は元々中村くんとか佐々木くんと行く予定だったものが全員急に仕事が入ったらしい


男手が必要となったから俺が呼ばれた訳だった





「いくらベットのサイズが大きくてもあそこに5人はやっぱり小さくて...」





Aはキングサイズ位のベッドを探すらしい


デパートの中にある家具専門店に行く


そのままサイズを置けるわけもないから


写真で置かれている





大吾「どれにするん？」


「うーん、出来るだけ高さがないやつがいいな...子供達が危ないし」





そんな事を考えていたらふと聞こえる声が少なくなったなと思った


子供達を見ると流星と駿佑しかいない





大吾「あれ？恭平と謙杜は？」


流星「しらん...」


「え...！」






家具専門店の中を見て回ってもいない





「私東館の方見てくるから」


大吾「じゃあ俺は北館の方行ってくる」






流星と恭平はAの方について行く


人の邪魔にならない程度に早足でそしてよく回りの子供を見る


人多すぎてわからん...


そんな事を考えてながら歩いていたら少し先の所から泣き声が聞こえてくる


周りには人が沢山集まってる





大吾「すみません。通らせてください」






人混みを掻き分けて泣き声がする方に行く





大吾「あ！」


謙杜「ぐっ、けふっ」


恭平「け、けんとぉーなくのは...」






謙杜はむせながらずっと泣いていて


恭平は泣き止まそうとしているが、自分自身も不安になって来たのか目が潤んでいる





恭平「ふっ、うっうぅ」





周りの大人達は様子を伺っているだけで誰も慰めようとしない


恭平が泣き出そうとする前に






大吾「恭平、謙杜！」


恭謙「だいごくん？」


大吾「Aの所戻ろ、心配してたで」





そう言うとひしっと俺の体に抱きついてくる



怖かったのかと思いそのまま2人を抱き締めながら歩き出す







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