しせつから ページ1
.
「 Aさん、これもお願い 」
「...はい」
あと数十分程で定時という時に仕事を追加される
時間を考えて欲しい。
追加された仕事を残業までして終わらせ家に帰る
-ppp
電話が鳴り、名前を見ると彼氏からだった
「 あのさ、今から会えない？ 」
「 うん、すぐ行く！」
久しぶりに会えるという事で気持ちが昂りながら近くの公園まで行く
「 ごめん。別れて欲しい 」
「え？」
「 好きな子が出来たんだ、お前ずっと仕事ばっかだったし...ごめん」
そう言うとすぐに踵を返して歩いていった
思考が停止したまま10分程突っ立っていた。
そうするとふつふつと怒りが湧き立ってきた
何で私が悪いみたいになってるの
私だって好きで社畜やってるんじゃない
帰り道にあるコンビニに寄りお酒とつまみを買い漁る
自宅への帰路をイライラしながら歩いて行く
「 う... んふぅ...ずずっ 」
「 なかんといて...だいじょうぶやから 」
子供の泣き声と宥める声が聞こえた
公園のベンチに人影がある
近付いていくと小さい子供が4人
「 あれ... 」
「 え？ 」
私を見ると1人の男の子が警戒心を剥き出しにする
泣いている男の子を見ると膝を擦りむいており血が出てる
「 えっと...大丈夫？」
「 ...いたぃ... 」
段々と声が小さくなっていく
怯えてるのだろうか
絆創膏を貼るため近付こうとすると
「ちかよらんといて！」
大きな声で私に言う
それは私をずっと警戒してた男の子で
「えっと...じゃあ絆創膏貼ってくれる？」
絆創膏を鞄の中から出すと取り上げられる
「いまはるからな」
と男の子は綺麗に貼る
小さいのに綺麗に貼れるんだ...
というか親はこんな時に何をしてるんだ
周りを見るが親らしき人はいない
「ねぇ、お父さんとお母さんは何処にいるのかな？」
「おらんよ、そんなひと」
その言葉で衝撃が起きる
「えっと...はぐれちゃったとか？」
「ううん、ぬけだした」
「家から...」
「しせつから」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 483人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぴ丸。(プロフ) - 壱さん» 0520です！そう言って貰えて嬉しいです！そろそろ話を出さないとですね... (2021年10月11日 22時) (
レス) id: a67bff87b3 (このIDを非表示/違反報告)
壱 - とても面白かったので続きが読みたいです！もしよろしければパスワード教えて貰えませんか？ (2021年10月2日 17時) (レス) id: 449b303ff1 (このIDを非表示/違反報告)
十二又(プロフ) - 黎音さん» 普通に間違えてました！間違えている所は修正しました！教えて下さりありがとうございます！！ (2020年10月25日 19時) (レス) id: 17d334b7ac (このIDを非表示/違反報告)
黎音(プロフ) - 社内でのいどうは移動じゃなくて異動だったはずです (2020年10月25日 15時) (レス) id: 68aa2fde0c (このIDを非表示/違反報告)
十二又(プロフ) - まり姉さん» ありがとうございます！直さしていただきます！ (2020年5月30日 11時) (レス) id: f367a3aefc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かぴ丸。 | 作成日時：2019年12月27日 1時
