吐露 ページ7
私たちは善逸君がお風呂に入るのを確認してから桃園まで出てきた
理由は部屋より風のあたる所へと行きたかったからなのか、それとも獪岳にとっての大切な場所の方が安心するからかもしれない
桃園では獪岳はいつもの大きな岩に私は近くの切り株に座った
横に座ろうかと思ったけれどなんとなく
獪岳はしばらく何も言わずに空を見上げてた
私も何も言わずに獪岳を待ってた
やがて獪岳はぽつりと言の葉を放った
｢腹が立ったんだ｣
そう言って彼は語る
善逸君の日頃の行い、いつも自分が努力して善逸君が逃げ出していること、それをいくら言われても聞かなくて挙句の果てには私に泣きついていること
他にも沢山のことを話した
私は何も言わずにけれど小さな相槌を打って聞いていた
なんと言えば良いのか、彼は何を言って欲しいのか
そして私は何を言わなければいけないのかを考えながら
｢そっか｣
彼が話し終えたタイミングで私がその流れを掬いとるかのように口を開く
今まで辛くて腹が立って悔しくてでも、それを言えなくて
彼は泣きはしないけれど地団駄を踏むことだってないけれど心は辛いから
そんな彼を少しでも楽にしてあげたい
でも、善逸くんとも仲良くして欲しい
でも、みんなで幸せに暮らしたい
私は彼に思ったことを話した
彼は驚いたようだったけどその後笑った
ちょっぴり目尻を下げて
しばらく私と獪岳は今までのことこれからのことを話して帰った
続く
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moon(プロフ) - ロストさん» コメントありがとうございます、長時間を置いての返信で申し訳ありません 色々と忙しくしておりましたので更新出来ませんでした。また更新していくつもりです。もしよろしければ拙い文ですがよろしくお願いします (2021年10月30日 18時) (
レス) id: d2b66d52bb (このIDを非表示/違反報告)
ロスト(プロフ) - この作品好きです！…でも更新停止か… (2021年7月12日 15時) (レス) id: 467929d968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moon | 作成日時：2020年10月18日 20時
