6,七緒side ページ8
『おまたせ〜』
「A、遅い〜って蛍先輩!?」
「七緒くん?」
Aの後ろにいたのは蛍先輩だった。
え、なんで一緒にいんの?
『知り合い?』
Aは不思議そうに首をかしげた。
俺と蛍先輩はAに同じユニットだということを話した。Aは納得し、俺に蛍先輩と出会った経緯を説明した。
「Aぶつかりすぎ。」
『う、うるさい』
「…仲良いんだね。」
蛍先輩が羨ましそうに言った。
…蛍先輩もAのこと?
『同じクラスなんです!あ、私、佐野Aって言います。』
「俺は、輝崎蛍。2年だよ。あの、Aって呼んでもいいかな?」
『はい!』
蛍先輩ってこんなに笑う人だっけ。
…蛍先輩のAを見る目は、俺と同じ。恋してる目。
『もう、食べましょ!』
「!A……それ、あんかけうどん?」
『そうだよ!』
Aも先輩達のように、味覚がおかしいらしい。あの不味そうなあんかけうどんを食べていく。
「…Aはすごいね」
「…それは、食べ物じゃないからな」
『美味しいよ?』
キョトンとするA。
「千紘と同じ味覚の人がいるんだ…」
俺も蛍先輩も苦笑い。
Aは夢中であんかけうどんを食べていた。
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作者名:白石桃 | 作成日時:2018年8月26日 0時