1 ページ3
今日は入学式。
だが、朝寝坊をしてしまった。
なんでこんなときに!!
ひかりには『先にいってて』とメッセージを送った。ひかりは新入生代表のスピーチもあるから、遅刻したら大変だ。
ドンッ
『あっ、すみません!』
反射的にぶつかってしまった人に頭を下げる。必死に走っていたせいで前を向いていなかった。
「いや、俺は大丈夫だよ。それより、君は怪我してない?」
優しい…!
頭を上げると、困ったように微笑む人が。え、めっちゃイケメン←
『あ、だ、大丈夫です。』
思わず口ごもる。宝石が丘の制服だから、先輩か?ネクタイしてないから学年は分からない。
入学式に出てないなら、2年生か3年生だよね…
……ん?
『あぁ!!入学式ー!!』
突然の私の大声にビクリと肩を揺らしたイケメン先輩。
「…君、1年生なの?入学式ならもう終わってると思うけど…」
『…ま、まじか…』
初日から駄目だった…最悪
「とりあえず、クラスを確認して教室に行かないと。急いだ方がいい。」
『あ、ありがとうございます!』
「え、いや。俺は別に…」
『お礼はまた必ずしますから!』
先輩にお辞儀し、全速力で走った。
(面白い子だったな…また会えるかな)
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
61人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:白石桃 | 作成日時:2018年8月26日 0時