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「_____あ、この前のお姉ちゃん!」


店に入るとすぐに女の子が駆け寄って来た。


「こんにちは、確かレストランにいた女の子…」

「そう!歩美だよ!あとは…」


友達とポアロに来ていたらしい歩美ちゃんは、一緒にいる他の2人の小学生のことも紹介してくれた。


「歩美たちね!お姉ちゃんのことずっっと待ってたんだよ!!」

「私を…?」


手を引っ張られ、そのままみんなが座る席の真ん中に座るよう促された。


「すみません…今日Aさんが来ることをこの子達に言ったら、会うって聞かなかったもので」


苦笑いをする安室さんをよそに、歩美ちゃんや元太くん、光彦くんは興奮気味に私を囲んだ。


「「だってお姉ちゃん、超能力者なんでしょ!!」」

「ッげほっ…、…ぇええ?!…ち、違うよ、?」


みんなが口を揃えてキラキラとした目で言うから、安室さんが出してくれた美味しいコーヒーを吹き出しそうになった。


「ええ!だってこの前犯人の言葉、一言一句覚えてたじゃないですか!」


納得いかないという様子で光彦くんは言うけれど、違うものは違う。


「そう言われても…昔からちょっと耳が良いだけで、スプーンを曲げたりはできないよ」

「ちぇ、なーんだ…」

「ご、ごめんね…?」


元太くんが心底残念そうに言うから、何だか申し訳なくなった。


「まあまあ、みんな。今日は僕がお礼をするためにAさんを店にお呼びしたんだから、あんまり困らせるようなことを言ったらいけないよ」


安室さんはみんなを諭してくれ、サンドイッチを出してくれた。







安室さんお手製の美味しすぎるサンドイッチを食べ終え、しばらく少年探偵団だというみんなで話をしていた。
どうやらみんなは、阿笠博士に来週の仮面ヤイバーのイベントに連れて行ってもらう予定だったらしいけれど、博士の用事でなくなってしまったらしい。


「そのイベント、大人の人がいないと行けないの。
それで今日、安室さんにお願いに来たんだけど…」

「来週、僕も用事があって連れて行けないんです」

「なるほど…」


この前はレストランに子供たちを連れて行って、そして今度はイベントにまで連れて行って欲しいと頼まれる安室さん…一体何者…?
みんなとニコニコと話している姿からも、きっと慕われているのだろうと思った。


「じゃあ、私と一緒に行こ?」


あまりに悲しそうな顔をしている3人を見て、考えるよりも先に口に出していた。

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柚葉(プロフ) - かえでさん» かえで様。コメントありがとうございます!すみません、今2と3の体裁を整えている関係で一時的にパスワード保護してます!まだ修正が済んでいませんが、読んでる途中に若干体裁が変わるのが気にならなければ、メッセージでパスワードをお送りします!いかがでしょうか? (8月25日 18時) (レス) id: 00a9d1680b (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - シリーズ2個目を読みたいンですけど無理でしょうか?パスワードがかかってるようで (8月25日 17時) (レス) id: bf6f1db929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年6月18日 14時

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