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「あれ?蘭ちゃん」

「え?Aさん?!」

「偶然だねぇ…!コナンくんも、こんばんは」

「こんばんは、A姉ちゃん」
 

お父さんがいつの間にいなくなり探していたところ、偶然にもAさんと出会った。
…いや、正確にはポアロで噂になっているあの男性も。
"こんばんは"と挨拶すると、"ど、どうも"…と慌てながら挨拶してくれた。

 
明るめで比較的ストレートなAさんの髪の毛とは真逆で、黒々としたクセのあるクルクルとした髪の毛。
ふさふさのまつ毛にくりっとしたタレ目。
すらっとして背も高く、女の人にもモテそう…というのが、初めて出会った頃からの率直な印象だった。


「もしかして…蘭ちゃんとコナンくん、毛利先生の見張りに…?」

「そう!当たりです!」

「ふふ…」


いつも以上にニコニコと笑顔なAさんは、ほんのり顔が赤い。よく見ると片手にはビッグサイズのビールの容器を持っていて、もう結構飲んでいるような雰囲気がした。


「Aさんは今日は…」

「っデートです!!!」


Aさんが答えるより先に、佐藤さんが大きな声で叫び、コナンくんと思わず苦笑いする。


「ちょっと〜…後輩よ。てきとぉなこと言うのやめてよ?」

「ええだって…いいじゃないですか!」

「よくなぁい!_____」


引いたような目で佐藤さんを見るコナンくんが、服の袖を引っ張ってきた。


「どうしたの?」

「A姉ちゃん、多分今からますます酔っ払うと思うよ」

「ええ?なんでそう思うの?」

「だって、ここ最近忙しくてもう半年も飲んでないって、この前言ってたんだもん」

「そうだったの…?!」


それじゃ、今日久しぶりに…。


「蘭ちゃーん!コナンくんも!
毛利先生のこと、探しに行こぉ〜」

「わ、ちょっとAさん…!」


腕を組んできて、どんどん私を引っ張っていくAさんを見て、お酒を飲みたくなるほど辛いこと、もしくは忘れたいことがあったんじゃないか…そんなことを思った。





















「_____ちょっと毛利先生!!!!
ぜんっぜん飲んでないじゃないですかぁ!

ささ、新しいビールでございます…!」

「おっ!若いのに気が利くねぇ〜!ガハハハ!!」


コナンくんの言う通り、Aさんはあれからますます酔っていった。

比較的陽気になるタイプのようで、お父さんのようにふらふらとどこかに行くわけじゃないけれど…お父さんと同じペースでビールを流し込んでいくのが、心配だった。

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柚葉(プロフ) - かえでさん» かえで様。コメントありがとうございます!すみません、今2と3の体裁を整えている関係で一時的にパスワード保護してます!まだ修正が済んでいませんが、読んでる途中に若干体裁が変わるのが気にならなければ、メッセージでパスワードをお送りします!いかがでしょうか? (8月25日 18時) (レス) id: 00a9d1680b (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - シリーズ2個目を読みたいンですけど無理でしょうか?パスワードがかかってるようで (8月25日 17時) (レス) id: bf6f1db929 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚葉 | 作成日時:2023年6月18日 14時

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