泥が塗られた花 (ページ10)

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■奇襲ページ10

雪の上にはの続きです
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変化が起ったのは、次の日だった
イアンがAの背を追いかけていたとき
背中にゾクッと悪寒が走った

「走れ！」
剣帯から鞘ごと刀を抜き
前を駆けるAの馬の尻を叩いた

馬が嘶き、スピードを上げる

宙を切り裂いて何かが飛んできた
間一髪、当たらなかったがその頃には
イアンは態勢を立て直し、男に直面していた

背の高い男だった
目の覚めるような鮮やかな碧い眼
闇夜の如き漆黒の髪には一筋
金髪が混じっている

男は腰からスラリと湾曲した短刀を抜いた
イアンも腰から短刀を抜き放つ
この森の中だ
長剣だと邪魔になり、
余計に自らの腕を縮めることになる

イアンは走り出した
鼓動が久しい修羅場に
ひっきりなしに打ち続ける
男に一直線に突っ込むと、
間合いに入る前に地面を蹴って、
脇の森の中に消えた

向こうからはこちらが見えないが
イアンからは男がよく見える
イアンは手頃な石を拾うと
低く投げた

森の中の土を、石が抉る

その微かな音に気づき、
男は先程のように手裏剣を投げた

鈍い音がして、木に手裏剣が突き刺さる
イアンは今度は石を投げた。
そして、次の瞬間には飛び出していた

月明かりにイアンの短刀がキラリと光る
そのまま、その腕を男に振り下ろした

だが、高い音がして、
短刀に弾かれる手応えが伝わってくる

恐ろしいほどの反射神経だった
イアンは飛びのいた

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キリ悪くてすません

あ、ついでなのでいいますが

「雪の上には」は小4の時に作ったものですので完全なる駄作です