泥が塗られた花 (ページ2)

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向日葵ページ2

光があれば、闇もある

光と闇。

この2つはどう足掻いても、
共存すべきもの

そして、両者が交わることはない

君は光だ

いるだけで、その場が明るく、
楽しくなる光─

僕は闇だ
誰とも関わらない、
生まれてはいけなかった存在─

なのに、なぜ君は僕に近づくのだろう？

太陽のような明るい笑みで
近寄ってくれるのだろう？

それがどれだけ、嬉しかったことか

だが、やめてくれ

僕と関わると不幸になる

溺れゆく者は、時に

手を差し伸べてくれた者まで

深く、暗い深海へと引きずり込む

優しさが、仇となる

だから、みな

何も言わない

見なかったふりをする

君は優しいから、見てみぬふりはできぬだろう

君はそのままでいいから

幸せになってほしいんだ

道端の雑草みたいな僕の願いが

大きく花開く向日葵に届くだろうか

やめてよ

関わるなよ

僕は疫病神だから

近寄るなよ

生まれたこと自体が罪なんだ

『ばっかやろう！まーた自分を貶して！オメーだっていっぱい良いとこあるんだろ！』

その言葉は激しく、優しく僕の心に響いた

「何で僕に関わるんだよ？」

驚くほどあっけなく、君はその言葉を紡いだ

『だって好きだし』

きっと、僕はその時、
マヌケ面をしていたただろう

また、君は笑った

曇り空が晴れて、月が見えた

君の笑顔が月明かりに照らされて

輝いて見えた

【完】
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恋愛むずい