天馬兄妹とわたし Ⅱ (ページ6)

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Aside

食べ終わった

昨日のやつの続きやろっかな

え、もう終わってる……

わたしすご、天才

自分で楽器弾いて録音したりして最後に合わせてみようかな

なんか楽しそう

じゃあまずはベースラインからだから……

ベースやろ

♩〜

ピッチあってるよね？

弾けるかな

練習………

-45分後-

一回通してみよ

『うん。完璧』

？「えっ、すご……」

っえ？

いま誰か後ろにいる

呼びに来たのかな

多分ノックしたんだろうけど

反応なかったから入ってきたんだろうね

咲希じゃない誰かがいる

『誰……ぁ。しh、日野森さん』

志「咲希にA呼んできてって言われたから来た」

『そうですか、行きますね』

志「あのさ」

え、何々何

何言われるの、わたし

志「ベースすっごく上手だね、なんか弾くコツとかあるの？

　あとなんで苗字呼びで敬語？」

なんだそんなことか

『ベースについては何もないです。

　呼び方はなんとなく、ですかね？

　そんなみんなと喋った記憶がないので、

　だから苗字で呼んで敬語つけてます』

よし、止まらず言えた、えらい

志「絶対嘘だ」

『え、なにが？』

志「ベース、何もないのにそんな私より上手なわけない」

『でも本当に何もしてない…』

志「いいや、今度聞こ。

　あ、別に敬語外していいよ？

　 Alに苗字で呼ばれるのなんか違和感あるし」

『そっか、わかった』

志「前みたいに接していいからね？

　なんか今のA前の私みたいだから

　私はAの事嫌だとか思ってないよ？

　むしろ仲良くしたい」

なんで距離置いた理由とかわかるの？

これは嘘…？ほんと？

信じていいの？信じるよ？

『そっか、わかった

　ありがと！じゃあみんなのところ行こっか』

　