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授業が全て終わったころ、琉美は後ろから声を掛けられた。
振り向けば、オレンジ色を基調としたフリルたっぷりのドレスを着た小柄な少年が、
教科書を持って、水色の瞳で琉美をじっと見ていた。
「アルタイルさん、どうしましたか？」
その少年は琉美に尋ねられると、ずいっと教科書を差し出して、
「分からないところがあった。おしえてくれ。」
とぶっきらぼうに言った。
「ええ、私なんかでよければ。」
この少年、黙っていれば少女のように可憐ではあるが、れっきとした男児で、
性別を間違えられることを酷く嫌がっている。
琉美もはじめて彼を一目見たとき、なんて可愛い女の子だろう、なんて思ったものだ。
今ではこうして、彼の苦手な勉強を教えられる範囲で教えながら、
茶を飲んで菓子をつまむ間柄になっている。
「わかった。たすかった。ありがとう。」
「いいえ。」
分からないところを解き終わったところで、琉美は、よかったら、と
クリームパイを紙袋からだ取り出した。
一口大に焼き上げたパイ生地の中には、とろりとしたカスタードクリームがはいっている。
星が好きなアルタイルのために、星型の飾り砂糖が付いたものもある。
彼はそれを見て目を輝かせ、パイを一つつまみ上げ、ぱくりと口に含んだ。
きれいな水色の瞳が、感情豊かにクリクリと輝くのが可愛らしい。
「うまい。」
一言そう言ってる間にも、手は次のパイに伸びている。
パイはすぐになくなって、勉強会兼お茶会はお開きとなった。
もうすぐ日も落ち始め、暗い夜が来るだろう。
明日も、変わりのない一日でありますように。
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ゆずぽん(プロフ) - 実麗@受験生(建前)さん» あああ、ありがとうございます！そう言っていただけると幸いです……！ (2017年11月26日 22時) (
レス) id: 557f97ce01 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@受験生(建前)(プロフ) - ゆずぽんさん» いえいえ!格好いいアクションシーンに一役買えただけでも嬉しいですし (2017年11月26日 18時) (レス) id: 58144b90d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - 実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだったさん» ありがとうございます！折角貸してくださったのに、出番少なくてすみません・・・・・・。 (2017年11月26日 17時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだった(プロフ) - 完結おめでとうございます！アンタレスを使って頂いてありがとうございました〜*^^* (2017年11月26日 9時) (レス) id: 80fcad1283 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - ありがとうございます！使わせていただきます！ (2017年11月11日 20時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずぽん | 作成日時：2017年9月13日 0時
