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12節目 ※ややグロテスク注意※ ページ13

耳のすぐそばで、至極楽しそうな声が、まるで歌うように告げる。

なんで、という言葉を吐く前に、その声はまた楽しそうに続けた。

「貴方なんかに何が出来るの?出来損ないで、欠陥品の貴方に。」

気がつけば、バケモノが2体、こちらに向かってきていた。

小さめの魔法の水球を、その数だけ水鉄砲から飛ばす。

狙いはややそれたが、弱点である目玉の近くに当たったようだ。

悲鳴とも、雄たけびともつかない、そもそも声であるのかも分からない音を上げ、

2体のバケモノがぐしゃりと地に崩れ落ちた。

「ほら、また殺した。今のバケモノたちも、元は普通のヒトだったのに。」

このヒトゴロシ、と笑うように言って、声は琉美の周りを付きまとった。

バケモノの視線を集めながら、琉美は声を振り切ろうと頭を振った。

「ちがう、私は、ひとごろしじゃ。」

「何が違うの?ほら、その銃で、また殺すんでしょ?そうやって、何の罪もない人を。」

「違う、違う、ちがう!」

「貴方は所詮、ただのヒトゴロシ。純潔なる少女騎士にも、物語の主人公にも、

 正義の魔法少女にもなれない。だって、貴方はもう、こんなに殺してる。」

え、と、琉美は息を飲んだ。

いつの間にかそこは、森に囲まれた農家の集落ではなく、黒と赤に塗りつぶされた空間だった。

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設定タグ:魔法少女は星に詠う   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ゆずぽん(プロフ) - 実麗@受験生(建前)さん» あああ、ありがとうございます!そう言っていただけると幸いです……! (2017年11月26日 22時) (レス) id: 557f97ce01 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@受験生(建前)(プロフ) - ゆずぽんさん» いえいえ!格好いいアクションシーンに一役買えただけでも嬉しいですし (2017年11月26日 18時) (レス) id: 58144b90d3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - 実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだったさん» ありがとうございます!折角貸してくださったのに、出番少なくてすみません・・・・・・。 (2017年11月26日 17時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)
実麗@今年の誕プレは9mm口径モデルガンだった(プロフ) - 完結おめでとうございます!アンタレスを使って頂いてありがとうございました〜*^^* (2017年11月26日 9時) (レス) id: 80fcad1283 (このIDを非表示/違反報告)
ゆずぽん(プロフ) - ありがとうございます!使わせていただきます! (2017年11月11日 20時) (レス) id: b5c0886d76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆずぽん | 作成日時:2017年9月13日 0時

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