19. ページ19
.
「そんな免疫ないから、頭おかしくなってまう。」
「そうなん?彼氏おりそうなのに。」
「彼氏おったら、人の修羅場見て泣くって失礼、」
「まあそれもそうやな。」
二人で笑い合う
別に修羅場の女が誰だっていい
そこまで踏み込む必要は無いと思うから、私はあえて質問しなかった
それにしてもいつの間にか素で話すことができる、彼が持っているこの空気感がとても好き
彼だからできる技だと思う
「私研修で大阪から来て、あ、大阪言うてもほんまど田舎で、都会に憧れてた部分もあって、」
なぜかわからないけど
彼に話したくなった私の生い立ち
どうでもいい女の仕事の話を、彼は頷きながら優しく聞いてくれる
「東京に来たら、章ちゃんとかに会えるかもって変に期待して来て、そしたらまさか会えるなんて。東京ってやっぱすごいわ、」
「ははははっ。運が良かっただけやって。」
「ほんまに運使い果たしてしまった。」
「…なんか、嬉しかった。」
「ん?」
「ん、目あった時、なんでか分からへんけど。」
「ど、うして?」
今は2人でベットに腰掛け同じ方向を見て話している
その距離はとても近くて、本当にどうにかなってしまいそう
「うーん、なんでやろうなあ。」
そう言って彼は小さく笑った
「きっとこの人なら信じてくれるって思ったからちゃうかな。」
.
360人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢と月(プロフ) - KEI888さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます( ; ; )たくさん更新できるように頑張ります! (2019年8月3日 17時) (レス) id: 4d6797b4bc (このIDを非表示/違反報告)
KEI888(プロフ) - 早く続きが読みたいです (2019年8月3日 13時) (レス) id: d3efcc4ac5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夢と月 | 作成日時:2019年7月27日 11時