遠く 3 (ページ17)

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石「そうそう。こいつ寝坊したからみんな迎えにいくの遅くなってん。」

『ゆわんとって』

石「事実やん？」

『事実やけど』

懐かしい居酒屋いし川。
お父さんお母さんも楽しそうに話聞いてる。

石「せや！川内。彼女おらんの？」

川「急になに」

石「いや、なんかふと思ってん。」

川「おらんよ」

小「川内は俺の仲間やから」

石「なんでおらんの？イケメンやのに！」

川「イケメンちゃうし」

小「川内はイケメンや」

男3人で何やら盛り上がってるけど私も混ぜてよ
球界を代表するイケメン2人にイケメンイケメンゆわれて困った表情を浮かべる川内。
私からしたら2人と肩並べれるぐらいのイケメンや

川「俺ずっと好きな人おるから。」

石「まじ！？告った！？」

川「1回ね」

石「振られたん？」

川「返事いらんってゆった」

『えー！知らんかった！そうなんや！』

普段聞けない川内の恋愛事情を聞けて満足気な私と誠司さんに対して、はっとした表情で固まった慎吾。

小「どうしたん？」

石「あ、なんもないっす。
で、誠司さんはどうなんすか？？」

小「俺は好きな人さえおらんわ、」

石「アナウンサー、、、」

小「おい、黙れ」

へへへへっ、と楽しそうに笑う慎吾と誠司さん。
それについていけてる川内。

まただ！また私だけついてけてない！

石「あんな、誠司さんの元カノな」

小「ゆわんでええねん！」

『え、聞きたいです！』

小「あかん」

『ケチ』

小「しばくよ」

普段のキラキラした笑顔じゃなくてニヒルな笑顔を向けてきた誠司さんを見て、これは触れてはいけないんだ。と察する

石「A、好きな人は？」

『うるさい黙れ』

石「おらんの？」

『おる』

石「だれ？」

慎吾ってゆってほしくて誘導してくるけど私は乗らんよ？
お母さん達の前でそんなことしーひんから。

『えっとねー、中井大介さん！』

石「はい、うざ」

『うざくてけっこー』

なんか落ち着くこのメンバー。
私も誠司さんとめっちゃ仲良くなりたいな。
秘密を教えてくれるぐらいになりたいな。そう思った

ﾋﾟｺﾝｯ

盛り上がってるところに1件のLINEが。
送ってきたのは勇人さん

〈元気してるかー？
いつか、空いてる日ない？〉

どうしたんやろ。最近はLINE少なくなってたから少し気になった

《明後日なら！》

〈りょうかい！ほな、明後日俺に時間ちょうだい〉

《わかりました！》

なんやろ、なにがあんねやろ