遠く 3 (ページ15)

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『...うわっ！やば！！』

たっぷり寝て気持ちよく起きれたと思ったのもつかの間、はやく用意しないと時間間に合わない！

昨日夜遅くまでテレビ見てたからや、、
仕方ないやん。年末ってゆっくりテレビ見ちゃう

ﾋﾟｺﾝｯ
〈俺、全員の家回って迎えにいくから1番はじめお前な〉

起きたと同時にLINEくるとかやばい。
たぶん慎吾準備出来てるよ。

《ごめん！今起きた！何時ぐらいにつく？》

〈おっそ(笑)いいよ。ゆっくり行くわ。4時ぐらいでいい？みんなにまだ時間伝えてへんし〉

《ありがたい！じゃあ4時でお願いします》

〈了解。二度寝するなよ〉

《おめめぱっちりです》

早く用意しないといけないけど連絡も大事。
やから連絡優先！まだ布団の中！

慎吾のご両親に会うし新年やしキレイめな服装を選ぶ。
カジュアルなのばっかりやからなかなかレアよ

『まって！やばい！服ない！』

こーゆー時のためにキレイめなの何着か買っとけばよかった。
これもー選ぶほどないんやけど

「Aー！慎吾くん来たよー！！」

『は！？』

反射的に時計を見る。
まだ2時半じゃん！なんで！まだまだじゃん！！

『部屋にあげてー！』

「はーい」

プロ野球選手を外でまたすわけにはいかないからとりあえず部屋に通す。

石「はいるで」

『うん』

石「おはよう。なんで！まだやん！ふざけんなよ！って思ったやろ」

『その通り思いましたとも。』

石「なんとなく早めに来てみた。
なあ、今すっぴん？」

『寝起きやもん。すっぴんに決まってる』

石「相変わらず可愛いな」

『お世辞はけっこー』

ちょっとそこ座っといて、とベットに座らす。

石「着替えへんの？」

『着替えるよ。着替えるからあっち向いてて』

石「はーい」

なんでー？って言いそうやったのに意外と素直にゆわれた通り見ないようにしてくれてる。

『なあ、なんで早く来たん。』

石「んー、なんとなく。」

『なんとなくじゃ答えになってない』

石「Aの部屋、どんなんかなー。って思って」

『ふーん。もういいよ』

目を閉じてたらしく、電気を見て眩しいと言わんばかりに瞬きを始めた

石「今から顔作るん？」

『うん』

石「何分ぐらいかかる？」

『15分あれば余裕』

石「俺そっち座っていい？」

化粧するために小さい机のそばに座った私を見て自分もそっち行きたいと言い出した。

『いいけど、足痺れてもしらないよ？』

石「しびれへんわ」