君が言いたかったこと ページ45
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翌日、学校に登校してからやっと昨日彼が何を伝えたかったのか知ることになった。
優太が自席で寝ている姿を見つけた私はその背中を叩いて「おはよう」と言った。いつもなら「いって！」と叫びながらも「おはよう」と言い返す優太が目をまん丸にして、口をぽかんと開けてこちらを凝視していた。そして「は？」と言った。
そんな私たちのところに海ちゃんが慌てた様子で駆けつけてきて、「なにしてんの！？」と言った。意味がわからなかった。
「ちょ、お前なんで学校来てんだよ！」
『いや…学校って来るもんでしょ？』
「A…廉から何も聞いてない？」
『れ、廉…？え、なに？』
「…まじか」
「廉…なにしてんだよばーか！」
あちゃー、という顔をした2人を交互に見た。2人ともやけに焦っているように私には見えた。
海ちゃんが私の肩に手を置きぐっと顔を近づけた。
『ど、どうしたの？』
「A、今すぐ廉のところ行こう。」
『…なんで？』
「廉転校すんだよ！どっかの国に！どこか覚えてねぇけど！！」
「国外だよ！？もう全然会えなくなるよ！？」
『…転、校？』
海ちゃんと優太に攻められ2人の言葉を理解するのに時間がかかった。国外に…海外に、廉が、転校？
「…、海人チャリキー！」
「はい！」
「Aの鞄！」
「はい！」
「A体調不良！俺遅刻！」
「はい！」
「任せたぞ！」
「はい！！」
「行くぞA！！！」
「廉家出るの9時30分過ぎだから！まだ間に合うよA！ちゃんと好きって言うんだよ！」
『っと、え、まっ、ちょ、』
気づけば私の鞄と自分の鞄を持った優太の背中しか見えなかった。嵐のような2人のやり取りと廉が海外に引っ越すという信じられない事実で頭はいっぱいいっぱいだ。
海ちゃんから自転車を借りて優太が跨いだ。
釣られるように後ろに乗ったら思いっきり漕ぎ始めた。加減を知らないのだろうか。
『ちょ、優太！？』
「駅までぶっ飛ばすから、そっからはお前一人で行けよ！逃げんなよ！ちゃんと好きって言え、もう会えないかもしれないんだから」
『さっきっから何言ってんの？全然わかんない！』
「詳しいことは廉から聞け！今はとりあえず急ぐぞ！あ、腰から腕離すなよ？落ちたらやべぇもん！」
優太の腰にぎゅっと巻きつく。登校してくる遅刻魔気味の人達が高速で見える。私たち、もしかしたらとんでもないことしてるんじゃ…？
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
