ワンピース ページ41
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大ちゃんは明後日にはもう学校が始まるので明日帰るらしい。
見送りは悲しいから要らないと言われた永瀬は三連休の最後の日を家で過ごす予定だったそうだ。
その日に急遽、遊園地に行くことになった。
まるで修学旅行に行く前のような気分だった。
いや、違う。それよりももっとずっとワクワクしてるしドキドキしていた。
あー、もう、知らない。
持ち物整理を放棄して綺麗にハンガーで吊るされた洋服を見上げた。
それは見事に秋らしいワンピースだった。
最近の若い子がよく来ているようなブラウン系のワンピース。普段の私はあまり着ない服だったがせっかく優太が選んでくれたものだ。断らないわけにも行かなかった。
はぁ〜〜、と深くため息をついて枕に顔を沈めた。
暫くそうしていると窓からノック音が聞こえた気がして思いっきり顔を上げた。
ここ、2階だよね…？
恐る恐るカーテンの隙間から向こう側を伺うと隣の部屋のベランダから身を乗り出している永瀬がいた。
パチリと目が合った気がしてシャッとカーテンを閉めた。遅かっただろうか。いや、気にしない。
もう一度ベッドに潜ろうと向けた足は背後から聞こえるまるで機関銃かのようなノック音に足元を返した。
『うーるっさい！なに！』
「いや無視したの自分やん。いれて」
『やだ』
「親と喧嘩してん。」
『ちょ、頼むからちょっとだけ待って』
「おう、入んで」
『はっ？』
バン！と窓を開けて部屋の中に侵入した永瀬は一先ず先に立て掛けてあったワンピースを見つめた。
やばい。
「…これ、明日の？」
『、まぁ』
「Aこんなん着るようになったんやな」
『え、あ、』
「結構タイプ」
ですって岸優太さん。おめでとう。
永瀬は本当に私が選んだと思い込んでるようで「センスあるやん」とか呟いていた。
このまま黙っているのはなんとなく申し訳なくなってしまい永瀬には心の中で謝りながら本当のことを告げた。
『…ごめん、これ優太が選んでくれた』
「はっ、優太？…なんで？」
『なんでって、その、相談？』
なんとなく、優太のことは言わない方がいい気がした。実際は優太が勝手に永瀬に送信してしまったのだが私が本当は行きたくなかったなんて、そんな勘違いを永瀬にはされたくなかった。
「…俺と行くための服悩んでたん？」
『え、ま、まぁ？』
「…なんやそれ、可愛すぎひん？」
…はい？？？？
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さくさくぱんだ(プロフ) - 完結おめでとうございます！読み度涙が止まりませんでした…。続編是非読みたいです!!!! (2020年1月3日 5時) (
レス) id: e39a486ce6 (このIDを非表示/違反報告)
ふみか(プロフ) - 完結おめでとうございます。続編本当に待ってます！！！！！！一生のお願い！笑笑 (2019年12月15日 23時) (レス) id: cdb1cf462c (このIDを非表示/違反報告)
yimm(プロフ) - 完結おめでとうございます！afterstoryぜひ読みたいです☆ (2019年12月15日 15時) (レス) id: 72bd3737bf (このIDを非表示/違反報告)
寧々(プロフ) - 思わず一気読みしてしまったんですが、泣いてしまいました(;o;)是非after story読みたいです！ (2019年12月15日 13時) (レス) id: dfd709edb9 (このIDを非表示/違反報告)
ちな - 完結おめでとうございます！最後キュンキュンもしたし、涙も出てきて………時間があるのなら、アフターストーリー読みたいです！楽しみにしています！！ (2019年12月15日 9時) (レス) id: 047315094b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柚木 | 作成日時：2019年10月16日 22時
