7 ページ8
.
千早は無事A級に昇級し、太一が急にかるた部に入ると言ったので私も入ることになった。
…そして、千早が大会に行った日、私は新に会いに行った。
そこで私はあることを新から聞くことになった。
ーー
「次はー、〇〇駅ー〇〇駅ー」
「い、田舎ぁ…」
そこは都会から出たことのない私には無知の世界だった。
周りは田んぼ、田んぼ、田んぼ。
ホームに降りて今から新に会うんだな思うと心臓が鳴り止まなかった。
ぴっと改札を通るとぽつぽつと数人いた。
5〜6人といったところだろうか。
間違ってない…よね？？
急に不安に襲われるがその不安は一瞬で消え去った。
「A！」
「…あらたぁ」
間違ってなかったという安心とやっと会えたという喜びでついつい新に抱きついてしまった。
新「うわ…」
よろめきながらもきちんと受け止めてくれた新。
男の子だなぁ、と何故か実感した。
「会えたぁ〜間違ってなかった〜」
やっと会えたその安心感で少し涙ぐむ。
新「なんで泣いてんのや」
「泣いてない」
新「泣いとる」
「泣いてない」
新「はいはい」
そう言いながら頭をぽんぽん、とされる。
そこで私が新を抱きしめたままということに気づいた。
「ああ！ごめんね！」
離れようとした腕が新によって引っ張られ、また元の体制に戻る。
「え？」
新「もうちょい、このまま…」
そんなことを言われて今汗臭くないかとか変なことを考えてしまう。
新「さ、行こっさ」
「わあ！？」
右手に温もりを感じる。
さりげなく繋がれたその手をぼーっと眺めていた。
歩き出した私たちだがそれはすぐに止まってしまった。
「待って。行くって…どこに？」
新「うーん…」
「考えてなかったの？」
新「考えるってなんもないからのぉ」
「えー、じゃあどうするの？」
新「…俺ん家来るか？」
「いいの？」
新「そこに自転車止めてるでの。後ろ乗り。」
お言葉に甘えて後ろに乗ると大きな背中に圧倒される。
新「乗った？」
「うん」
新「ほな、行こっさ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 356人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
める(プロフ) - さつちさん» なかなか更新出来ずすみません、、（ ｉ _ ｉ ） (2018年6月28日 22時) (
レス) id: 76d38e196e (このIDを非表示/違反報告)
さつち - 早く続きを読みたいです。待ってます。 (2018年6月25日 15時) (レス) id: 4a4d234789 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - matsu0601yumiさん» リクエストありがとうございます！お答えできるよう頑張りますね！！ (2018年4月6日 13時) (レス) id: 76d38e196e (このIDを非表示/違反報告)
matsu0601yumi(プロフ) - れ、全国大会の決勝の時に原田さんか周防さんに、大事な事を気付かされ、奏ちゃんの代わりに新と戦うみたいな感じです！！分かりにくくて、すいません(T^T) (2018年4月5日 11時) (レス) id: 15a63e87ba (このIDを非表示/違反報告)
matsu0601yumi(プロフ) - リクエストです！夢主が太一のように瑞沢かるた部から離れるみたいな感じです！しのぶに夢主が勝ってクイーンになった事で千早にとって届かない存在になり、千早と夢主の間に溝ができ、瑞沢かるた部から離れるが、全国大会の時に原田さんか周防さんに大事な事を気付かさ (2018年4月5日 11時) (レス) id: 15a63e87ba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：める | 作成日時：2018年3月14日 22時
